絶対に負けないから、待ってて。【佐藤流司】

頑張るからね ページ41

それから日は経ち、少し落ち着いた。まだ痛いけど少しずつ動けるようになり、身の回りのことも出来ることが増えていった。

退院後しばらくは療養。阿津賀志山異聞の稽古までには時間があるから、それまでには少しでも体力を取り戻さなければいけない。

やることがたくさんある。

『頑張るぞ……』



と、決意を新たにしたところで。



｢蓮美ちゃーん｣



あ、この声は……。




『峻也くん、早かったね』



｢手術上手くいって良かった〜！｣



『失敗してたらこうやって起き上がってないもん。まあ、うまくいって良かったよ』



｢あ、お見舞！｣




『峻也くんありがとう！あ、好きなお菓子だ！』


私の好きなグミだった。


｢蓮美ちゃん、いつもそれ食べてるから｣


『いやあ……これが一番美味しくて』


｢これ美味しいもんね！｣





それから、峻也くんとたわいもない話をした。

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