【d!】魔法学校の優等生は人見知り。 (ページ40)

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38話ページ40

チーノside

資材を集めるために、外に出たが、直後とてつもない不安に襲われた。

もしかして死ぬのでは？

あの時魔物に勝てたのはAが指示したからであって、俺らが、俺がなにかした訳じゃない。

体も重いし、どこからともなく魔物が襲いかかってくるかもしれない。

ショ「チーノ、震えてどうしたん？」

チノ「は？！ふ、震えとらんし！怖くないし！？」

ショ「絶対怖いやん。」

チノ「うぐ…な、なんでショッピはそんなに冷静でいられるんや……」

ずっと疑問だった。森を歩いている時、俺は冷や汗ダラダラで震えていたのに、1歩踏み出すのも怖かったのに、

ショッピはずっと、真顔を崩さない。

ショ「冷静……か…見てみ？」

そう言って、ショッピは手を見せてきた。

その手はカタカタと震えていた。

チノ「え…？」

ショ「俺だって怖いよ。どこから来るかわからんし、気配も感じれん。

そんな中正気で立っていられるかも怪しい。

だから、平静を保っているように見せる。

それやないと、恐怖で動けんくなりそうやから…」

チノ「……」

気配も何も感じない中、ただ黙々と資材を集める。

それで平静を保つなんて馬鹿らしい。

でも今は、こうしていないと壊れそうだ。

はぁ、怖いなぁ(((モブ「うわぁぁぁぁぁぁあ！！！！」

チノ「？！今の…」

ショ「あっちから聞こえてきたよな…」

チノ「行く…？」

ショ「…様子だけ……」