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「………なんの冗談だ。」
「エギー先生!よろしくたのもお!」
「たのもお!」

クララと一緒に選択科目の用紙を提出しにわざわざ職員室まで赴く
丁度職員室から出てきたカルエゴ先生を呼び止め用紙を先生に押し付ける

アリスには散々な言われようをしたが、私とクララは共同戦線を張っているのだ。

クララは入間を、私はカルエゴ先生をメロメロにさせるべく2人で魅力を磨くために誘惑の科目を選択した。

盛大に顔を歪めたカルエゴ先生が私達を前にぴしりと石のように固まっている

「考え直せ。………ウァラク。」
「なんであたしだけ!!Aちと約束したんだよね!!」
「そうよ先生!私達には目的があるのよ!!」

腕を組みクララと一緒に先生の前に仁王立ちで立ちはだかる

「……目的?」

「入間ちを!」
「カルエゴ先生を!」

「「メロメロにする!!」」

クララと声を合わせて大きな声で堂々と言い放つ

「前言撤回だ!貴様もダメだA!」
「な、なんでよ!?」
「もう決めたもんねー!」

ねー、っとクララと一緒に顔を見合わせて言う

「最初は良いっていったわよ?」
「その目的を聞いて許可出来るわけがないだろうが!」
「先生あたしは!?」
「貴様は向いておらん!」


「ちょっと中まで丸聞こえよ?」

職員室の扉が開き、まだ授業を受けたことのない女の先生が出てくる

「あらあ?いいじゃない。」
「あ、おい!」

カルエゴ先生の手から私達の提出した用紙を取り眺めるとニコリと笑った

「楽しみにしてるわ。」

女の先生のウィンクに同性なのに目が眩みそうになる
……あんな先生とずっとカルエゴ先生は一緒にいるの?
負けてる、何から何まで全部が。

「大人の……!魅力…!!」

クララも感じ取ったのか、キラキラした目で閉まった扉を見つめている。

「ずるい、先生…!」
「エギー先生!!」
「な、なんだ!?………なっ!?」

グッと距離を詰めてカルエゴ先生の事を唇を噛みながら睨む
隣でクララも同じようにカルエゴ先生に詰め寄って鼻息を荒くしている

溢れるまではいかないが、鼻の頭が痛く視界がじんわりと滲む

「絶対にカルエゴ先生を!」
「入間ちを!!」
「「メロメロの虜にしてやるからな!」」

覚えてろっ!と捨て台詞を吐いてクララと一緒に走り去る
溢れて来そうだった涙はクララと顔を見合わせて笑うといつのまにか引っ込んでいた

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作者 - ラムさん» ラム様 コメントありがとうございます。イメージイラストについて今のところ作成する予定はありません。私の技術的な問題です。始めたばかりで右も左もわからない状況なのでもう少し慣れてから検討します! これからもよろしくお願いします (2020年10月11日 18時) (レス) id: 3a9ad650d3 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年10月11日 17時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年10月9日 15時

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