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Aさんの家を訪問した翌日
帰ってからもオペラさんの特訓を受けて心身ともにボロボロだ。
……迷惑じゃなかったかな、と今さら不安になる

「あ、Aおはよー。」
「おはよ、リード、ジャズ。」

バンっと大きな音を立てて扉を開けるAさん
あの2人とは気が合うのかよく話しているのを目にする

ツカツカと足音が近づいてくる
AさんはHRの時は前の方に座るからこっちを通るはずだ。……今日は僕から挨拶するって決めたんだ。ちゃんと向き合わなきゃいけない。
隣に人影
勇気を振り絞って息を吸い込む。

「あの、」
「おはよう入間。」
「!?」
「……なんだその間抜けな顔。」

逆に向こうから挨拶をされて驚く
怪訝そうな顔をされたので慌てて挨拶を返す

「入間様に向かって間抜けなとは、」
「はいはい、おはよアリス。クララもおはよ。」
「おはよー!Aち!アルバム持ってきた!?」

クララの大きな声を聞いて、他のクラスメイトが集まってくる

「はいこれみんなで撮った昨日の写真。それからこっちが…」

両手に写真を持ったリード君が言い終わる前にサッと素早く片方の写真を奪うAさん

「……はぇーよ。」

リード君の不服そうな呟きはその写真に夢中なAさんには聞こえていないようだ

教室で昨日いなかった人たちも含めて集合写真を撮る
記念なので僕も複製して貰ってあとで貰おう。


「処刑玉砲の特訓をしているそうだな。」
「……はい!」

解散して席に着くと、前の席に座ったAさんに話しかけられる
こんなの昨日までなら有り得なかった。
……ちょっと強引だったけど、昨日家にみんなで遊びに行ったのは正解だったのかな。

「Aさんはそういうの得意なんですか?」
「ボールを的にぶつけるだけだろ?………。」

じぃっとAさんに見つめられる
カルエゴ先生の時もそうだけど、Aさんは距離が近い。綺麗な瞳でじっと見つめられるとなんだか落ち着かない

「あ、あの…、」
「Aでいい。その気色の悪い喋り方もやめてよ。」
「え?」
「期待してるわよ、入間。」

にぃっと犬歯を覗かせて笑うAさんが色っぽくて少しどぎまぎしてしまう。

「粛に、」
「カルエゴ先生、おはようございますー!」
「粛にだ!阿保!」

いつもの2人のやりとりで1日の授業が始める

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作者 - ラムさん» ラム様 コメントありがとうございます。イメージイラストについて今のところ作成する予定はありません。私の技術的な問題です。始めたばかりで右も左もわからない状況なのでもう少し慣れてから検討します! これからもよろしくお願いします (2020年10月11日 18時) (レス) id: 3a9ad650d3 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年10月11日 17時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年10月9日 15時

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