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「……従ってこのように、」
「なぁ、馴染みすぎじゃね?」
カルエゴ先生の授業中
後ろに座っていたジャズ君が小声で話しかけてくる
足元に凛と座っている狼と、授業で使うプリントを頭に乗せ器用に配る狼、それから…
「凄いよね、」
「ワフっ!」
「そこ、粛に。」
見張りの狼
ジャズ君と顔を見合わせて苦笑いをする
あんなに朝は嫌がっていたのに、午後の授業はジャズ君の言う通り、カルエゴ先生とAさんの狼が馴染みすぎている。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴る
「エギー先生!Aちのわんわんと仲良しだね!」
「本人より役に立つからな。」
しれっとひどい事を言う先生
狼達が列を成してカルエゴ先生の前に並んでいる。順に頭を軽く撫でて貰って、嬉しそうに尻尾を振りまたカルエゴ先生の周りに座る
「か、完璧に躾けている…!」
「動物同士相性がいいんじゃない?使い魔先生だし!」
「殺すぞ。」
アズ君が先生と狼を交互に見て目をパチクリさせている。
先生と狼は驚くほど似合うと思う。
Aさんも先生が好きだと言っていたし、先生は狼に好かれやすい体質なんだろうか。
「だが使い魔と主が長時間放れるのは良くない。何か考えは浮かんだか?」
「それなんですけど、先生も協力してくれませんか?」
「……私が?」
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作者 - ラムさん» ラム様 コメントありがとうございます。イメージイラストについて今のところ作成する予定はありません。私の技術的な問題です。始めたばかりで右も左もわからない状況なのでもう少し慣れてから検討します! これからもよろしくお願いします (2020年10月11日 18時) (レス) id: 3a9ad650d3 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年10月11日 17時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年10月9日 15時