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「わっ！？」
1番大きな狼が、距離を取り大きな声で鳴くと周りの狼もそれにつられて吠え出した
狼の遠吠えだ、本物を聞くのは初めてで感動していると、突然狼達が一斉に先生に飛びかかった。
「やめろ！貴様ら何をする！？」
驚いたカルエゴ先生が狼達に押し倒され、顔を舐められたり頭を擦り付けられたり…
狼の尻尾が大きく左右にブンブンと音を立てて揺れていて、耳もぴょこぴょこと動いている
......人間界でも何度か見たことのある光景
「“大好き、好き”だそうです。」
「やめんか！」
「最近先生、そういうの多いよな。」
面白そうな顔で呟くシャックス・リード君
「エギー先生ばっかりズルイ！！」
「か、カルエゴ先生！？」
クララがその中に入っていって同じように戯れ始めた。アズ君は一生懸命カルエゴ先生から狼を離そうと頑張っているが、離れる気配がない。
「ふうむ。その狼達はAさんの使い魔。つまり実質Aさんに舐められているのと同義なのでは……？」
「じゃあ先生案外満更でもなかったりして？」
「違う！気色の悪い事を言うな阿保共！……えぇい！粛に！！」
そう先生が言うと、狼の動きがピタリと止まった。
「お座り。」
軽く返事をする様に狼達が鳴いて先生の足元を囲うように座る。
「さ、さすがですカルエゴ先生…。その狼はAの言う事以外聞かないのですが。」
「ふん。早く引き取れ、私は授業の準備をしてくる。」
先生が狼を踏まない様に跨いで扉の方に歩み出すと、狼達も一斉にそちらに向かってついていく
「阿保共！お座りだ！」
言われれば座るが、先生が一歩でも進むと立ち上がって付いていく。
「………おい、貴様ら。Aの機嫌を直してこいつらを仕舞わせろ。今日中に出来なければ課題を増やす。」
「そ、そんな殺生な！」
「犬似合ってるぜ、先生！！」
「知らん！お前は付いてくるな！」
狼に紛れていたクララを教室に放り投げる。
………なんだか大変なことになってきたかも。
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作者 - ラムさん» ラム様 コメントありがとうございます。イメージイラストについて今のところ作成する予定はありません。私の技術的な問題です。始めたばかりで右も左もわからない状況なのでもう少し慣れてから検討します！ これからもよろしくお願いします (2020年10月11日 18時) (
レス) id: 3a9ad650d3 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年10月11日 17時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年10月9日 15時
