首領秘書生活始めます。【文豪ストレイドッグス】

第19話「心臓病予備軍」 ページ21

あれから太宰の帰った、5分後くらいで首領は帰ってきた。

貴方「首領お帰りなさい。お疲れ様でした。」

私が立ち上がってそう言えば、首領はコートを手渡しながら固まった。

貴方「どうかしましたか？」

森「いやね…何だか夫婦みたいだと思ってね。」

まさかの、爆弾が投下されました。

貴方は梶井さんより性質の悪い爆弾を作り投げてきますね。

お陰で与謝野さんの能力でも私の心臓は治せそうにありませんよ。

どうしてくれるんです？結婚します？←

貴方「夫婦、ですか？首領なら良い旦那さんになりそうですね。」

私は、ふふっと笑いながら何でもないフリをした。

心臓は今にも口から吐き出しそうだけど。

森「そんなAちゃんは良い奥さんになりそうだね。どうだね？私と夫婦になってみるかね？」

今度は私が固まった。

絶対、首領わざとやってる。

確信犯だ。

私は危うくコートを落としそうになった。

貴方「首領の奥さんならとても幸せそうですね。大切してくれそうですし。」

私はそう告げると首領から距離を…とろうとした。

だが、そうはいかなかった。

首領に後ろから抱きすくめられたのだ。

貴方「！？」

森「ふふっ、心臓の音が凄いがどうしたんだい？」

ひぃぃぃ、色気の暴力！！(二度目)

吐息がっ、首領のっ、色気のある吐息がああああっ…！！

貴方「首領っ、離れっ…！！」

私は途切れ途切れに離れるように伝えるが、後ろから抱きすくめられているから抜け出せない。

私はそれでも、どうにか抜け出すために抵抗していた。

その時だった。

貴方「んっ…な、にして…！？」

森「ねぇ、私が居ない間、太宰君と何をしていたんだね？」

首領は首もとに顔埋め、ちゅっと吸い付いた。

おおおお！？どういう状況だ！？

貴方「何も、してませ、ん…っ、ん…」

ちゅ、ちゅ、と首もとから耳元へと移る。

甘えたような声が出るのが恥ずかしく、口元を手で覆う。

森「そうかい…なら良いのだけど。」

そう言って首領は私を抱き締める力を緩めた。

ああ、死ぬかと思った…と安心したのも束の間で。

今度はくるっと回されて正面から抱き合う形になる。

先ほどよりも更に密着し、心臓の音が聞こえそうで怖い。

森「私が旦那になったら大切にしてくれそう…だったかね？」

首領は低く甘い声で私の耳元で呟いた。

森「大切にするが…








─────夜はそうはいかないよ。」



極めつけにはむ、と耳を甘噛みされれば腰が抜けても仕方がないと思う。

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