Duet【ユーリ!!!onICE】 (ページ8)

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ヴィクトルの話によると、

昨日勇利君のコーチになるために来日し、ゆーとぴあかつきに訪れたヴィクトルは、

食事亭で、ご飯をご馳走になっているとき。

｢勇利のコーチになるために、まずは勇利のことを知らなくちゃいけない！｣

と、勇利君やミナコさんに色々と話を根掘り葉掘り聞き。

最終的に私の話に繋がったそうな。

｢でも、どうして。｣

今ではもう、スケートなんてやってない。
ただのトランペット吹きのJKである。

｢んー、わからない、ただなんか会いたいって…直感かな。｣

そうして、またにぱあと笑うヴィクトル。

そんなテキトーな話あるか。

そうして、今日、勇利君にはせつの街を案内してもらっている時に。

私に会いたいと、お願いし(勇利君曰く凄く駄々をこねたらしい。)

勇利君の母校である私が現在通っている高校へ来た。

そうな。

｢まあ、会いたいって思ってくださるのは嬉しいんですけど…。
正直学校に来てもらうのは…ちょっと迷惑です。｣

これからもちょくちょく訪問してきそうな予感がする
そう思い、一応釘を指しておいた。

｢どうして？別にいいだろ？練習帰りに毎日迎えに行こうと思ってたのに…｣

はー！？！？
何言ってんの！？そんなん。大騒ぎになるに決まってる…！！

｢それは！どうしてもですっ！！｣

私は怒ったように言った。

だけど逆効果で。

｢わぁお！怒ったAもとってもキュートだね！ますます気に入った！｣

ああ！もう！知らない！！

｢ご勝手にどうぞ。｣

ヴィクトルと話していると、疲れるということがわかった気がする。

早く食べて帰ろう。

そうして、
私はコップの水を飲み干した。

｢ちょ、A！それはっ…。｣

ん？勇利君が何故か慌てている。

｢ん？どしたの…ゆり…く…｣

あれ、

だんだんと呂律が回らなくなり

そのまま視界がフェードアウトした。