新撰組八番隊組長の愛刀は今日も本丸で戯れる (ページ11)

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三話ページ11

貴方side

朝、目が覚めたら、少し、頭が働かなくてボーってしてた。

朝、起きて、着替える。

今までは、平助くんが起きてるのをただ見てるだけだったからな…。

そんな事考えてたら廊下から、走ってくる音がした。

？？｢Aさーん！起きてるー？｣

？？｢そんなに大きな声を出したら起きてしまいますよ。乱。｣

？？｢あ、そっか。｣

女の子のような声…。この声…。昨日、案内の時に聞いたっけ？もう1人の声は聞いたことあるかも。

？？｢ねぇねぇ、開けてもいいかなぁ？｣

？？｢やめた方がいいと…。｣

その話し声にはっとし、慌てて、出た。

『す、すみません！起きてます！』

？？｢な～んだ！起きてたんだね！｣

？？｢朝餉の支度が整いましたので呼びに来ました！｣

『あ、あさげ…？』

あさげって、あの、朝餉だろうか。

？？｢あ、でも、その前に着替えないとね！Aさん、着替えるものどこにあるか分かる？｣

『確か…。あそこに…。』

確か、昨日、薬研藤四郎さんと、五虎退さんが教えてくれた場所に…。

『あ、これです。』

そこには、私のサイズにあった、袴と見慣れないのがあった。

？？｢何で…。何で…。袴なの！？！？｣

？？｢乱。気持ちは確かに分かりますが、落ち着いて下さい。Aさんも驚いてます。｣

まぁ、確かに驚いたけど…。その前に名前を…。

『あ、あのすみません。念の為、名前を聞いても…。』

？？｢あ、そっか。何も言ってなかったね！ボクは乱藤四郎！粟田口派の中では珍しい乱れ刃なんだ。どう？みんなと結構違うでしょ？｣

？？｢僕は、前田藤四郎です。よろしくお願いします。｣

確か、案内してくれた、蛍丸さんが、｢粟田口吉光が作った剣は兄弟みたいなものなんですよ。｣って、言ってたような…。

『はい。結構違く見えますよ。改めてよろしくお願いします。』

そう言って頭を下げた。先生が｢最初は大事だからな。いいか？礼儀正しく接しとけよ。良い奴だなって思われるコツだからな。｣とか言ってたな。先生の言うことは言うことを従うけど、良い奴の標準って何？

乱藤四郎｢あ、さっきから思ってたけど、敬語なしね！堅苦しいの嫌いだよ！｣

─────────先生の言ってたこと本当なの？

初めて、先生を疑った。