36.変態と叩き ページ40
「…っ、A！？」
一気に意識が現実に戻るような感覚。
馬乗りのように彼女の上に乗る男である僕はまるでチェリーな男のように赤いであろう頬を長い袖で隠す。
「…はぁ、…こわかった…」
「…！あ、ごめんなさぃ、…あの、ご飯食べたあと、謝ろって思って。A探してたんですけど、その最中に、…その、どうしてもAが欲しくなって…」
首からつぅーっと垂れる血と傷を覆うように手を被せれば呪文を唱えて塞ぐ。
僵尸の僕であっても、坂田やうらたさんのように大怪我は治せないが、小さい怪我を治すことは出来るのだ
(って、それより！！)
彼女が僕にやった行為に人外とは思えないほど、まるで、人間かのようにゾクゾクとし、興奮を隠しきれない頬は赤みを帯びている。
聖女と称した彼女はまるで、その祈りを捧げる唇で、その神聖であろう唇を、僕に一瞬でもくれた。
まるで、清らかな聖女を陥れているかのような背徳感。彼女の綺麗な唇は今僕に、汚された。
(そう考えると、…クるもんがありますわぁ…)
随分と変態的で俗物と思われてもいい。
彼女の心を、体を手に入れられるならどんな汚いことでもするし、彼女を汚したって構わない。
「…せん、らさん？」
「…A、その顔で俺を見んといてください…っ、」
だって、涙を目にいっぱい貯めて、上目遣いなんかするもんだから、ついその綺麗に輝く瞳を文字通り舐めとってしまいたくなる。
それはきっと美味なんだろうなぁ。
「…あぁ、でも。…いい雰囲気ですし、めっちゃ興奮してるんでねぇ…、A」
「…、！なんかダメな目してますよ！！ち、近付かないで…！」
聖女様は自分の頭の中で警鐘をカンカンとならして、後ずさる。
すぱぁーん！！！！
「ったぁ！！！」
次の瞬間目にも止まらない速さで僵尸の頭をぶん殴る人が現れる。
「…なぁにやってんだ、くそ屍野郎が、」
現れたのは翠に輝く瞳を持つ、堕天使だった
堕天使はしっかりと聖女を立たせて肩を抱きとめていた
「いったいなぁ、…うらたん…」
「うらたさん、な？」
ぱん！とまた僵尸の頭を叩く。
「はぁ、様子見に来たらこうなってんだもんなぁ…」
堕天使は苦労人なのか、ため息をついた
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雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください！！ (2019年7月25日 19時) (
レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます！戻ってきてください！楽しみに待ってます！ (2019年7月7日 8時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちうんと(プロフ) - 羽来々さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございます！！コメントありがとうございます、面白いと言って貰えてとても嬉しいです。不定期更新ではありますが頑張ります！ (2019年1月13日 21時) (レス) id: 78a6b0197e (このIDを非表示/違反報告)
羽来々 - 最近見つけたんですがとても面白くて続きめっちゃ気になります！更新大変だと思いますが頑張ってください！！ (2019年1月13日 0時) (レス) id: 0077a53052 (このIDを非表示/違反報告)
ちうんと(プロフ) - うさぎ@たまに冬雪さん» おぉ！おめでとうございます（？）面白いと言って頂けて嬉しいです！！これからも皆様の期待に応えられるように、不定期更新ではありますが、頑張っていきますね！ (2019年1月1日 23時) (レス) id: 78a6b0197e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちうんと | 作成日時：2018年12月15日 13時
