3.罪人の花嫁 ページ4
「な、に…」
「あぁ、大丈夫？首絞めたけど、俺のおかげでまだ生きれたんやから、おあいこやろ？」
女は少し涙が滲む目を化け物に向けた
「ああ、そんな目せんといてください、男にそういう目したら燃えちゃうんですよ？
ふふ、自己紹介がまだでしたね？
俺はセンラです、本物の僵尸ですよ」
僵尸は長い袖を口元に持っていきくすり、と上品に笑った。
「…センラ、さん…なんのつもり、ですか？」
女は口を少し擦ってさっきの感触を忘れようとする
「なんのつもり？あー
仕事は罪人の魂を集めることでして、…その仕事をしながら全く罪を犯していない、人をお嫁さんに貰わないと仕事を休めないんですよねぇ」
まじブラックやわ
と呟きながら僵尸は女に距離を詰めていく
「…お嫁、さん？…誰が？」
「君が」
「なんで？」
「罪のない人だから」
「さ、さようなら！！」
「あ、ちょっと…！！」
女は危険を感じたのかすぐさま、踵を返して走る。
(これは自己防衛、私悪くない…)
それに、私にはあの子供たちが待っているのだから。
どん、
「あ、ごめんなさっ」
そう言って無我夢中に走る女
ぶつかった衝撃に反射で謝る。
「…あ？なんで人間が…」
前を向こうと視線をあげる
そこには茶髪の緑の目と神秘的に広がる羽を持つ男
「あー、うらたさん、その子に触らんでくださいよ、僕の子なんで」
女の後を着いてきた僵尸は羽の生えた男を見据えて言った。
「は？…なに、どうせまた食用だろ？こいつの匂いあまいし、」
「あーはいはい、大事な食用なんで触らんといて下さいねー」
「…？おい、女ァ」
羽の生えた男は、女の首元を見てその首をいつかの僵尸のように絞める
「へ、…、！ぐぅぁ…なんで、また…」
「ちょ、やめてくださいよ！！」
息が詰まる。
息をしようとするだけ、肺から息が減っていく。
自分の首を絞める手を力なく叩く
「…っは…なるほどなぁ？？お前が大事にしたい理由分かったわ」
「ひゅ……はぁ、っは…はぁ」
手が離れて肺にいっぱいの空気を入れる。
「お前、花嫁か」
翡翠の目が嬉しそうに細められた
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雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください！！ (2019年7月25日 19時) (
レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます！戻ってきてください！楽しみに待ってます！ (2019年7月7日 8時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちうんと(プロフ) - 羽来々さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございます！！コメントありがとうございます、面白いと言って貰えてとても嬉しいです。不定期更新ではありますが頑張ります！ (2019年1月13日 21時) (レス) id: 78a6b0197e (このIDを非表示/違反報告)
羽来々 - 最近見つけたんですがとても面白くて続きめっちゃ気になります！更新大変だと思いますが頑張ってください！！ (2019年1月13日 0時) (レス) id: 0077a53052 (このIDを非表示/違反報告)
ちうんと(プロフ) - うさぎ@たまに冬雪さん» おぉ！おめでとうございます（？）面白いと言って頂けて嬉しいです！！これからも皆様の期待に応えられるように、不定期更新ではありますが、頑張っていきますね！ (2019年1月1日 23時) (レス) id: 78a6b0197e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちうんと | 作成日時：2018年12月15日 13時
