20.僵尸とゾンビの心理戦 ページ21
「…どーゆことです？」
「…あんた、ただの家畜にそんなふうに接してたか？
まぁ、確かに優しく接してたなぁ、うらたさんや坂田に比べれば。
だがよぉ、いっつも最後は裏切ってた。
心から流す涙が綺麗だから、だっけか？
こいつにも、そういえ接し方…してんの？
違うよね。」
ゾンビはこの女がどういう存在が、知っていた。
だからこそ、この僵尸という存在に負けたくはなかった。
故に、知らない振りをする。
「…まさか、天下の契約者様がこんな青くせェガキにほの字なのかよ？」
「…さぁ？どうでしょうか」
しらを切る僵尸。
その僵尸を鋭い眼光で見据えるゾンビ。
「…いい匂いだよなぁ？
甘い匂いだ。多分、今まで食ってきた中で一番の上物。
ついでに言えば、1番あんたらが気にかけてる
ただの家畜じゃねぇな？」
「志麻くんは、何が言いたいんです？」
「……ま、どーでもいいか。所詮人外と人間。
その間に友情も、恋情も、親愛も、存在はしねぇんだ。
だって、人外(おれら)が奪ったんだからな」
そういって、ゾンビは女の体をそっと置くとその手の甲にキスを落とした。
「精々、死なねぇようにな。聖女サマ？」
そういって、幽霊船の闇に消えていった。
「……やっぱり、志麻くん嫌いですわ、」
僵尸はそっと女の体を抱きかかえ、その腕に力を込める。
「…この傷は、志麻くんのものじゃない。
刃物…傷口はあまり深くないし、急所は外れてる。
傷口がえぐれてない。…かなりナイフの扱いに長けてる。
……ウチにナイフ使う人なんていない。
かと言って乗っているやつ(下等種族)はナイフを使う技量も頭脳も持ち合わせてない。
ん、？待てよ」
いろんな考えをめぐらせ、僵尸はある考えを思い付く。
「…ナイフ使うんじゃなくて、浮遊させたんか…」
浮遊魔法はほとんど理想道理の動きをしてくれるため、ナイフの技量がなくとも、ナイフを動かすイメージと強い魔力さえあれば、こんなの直ぐにできる。
ウチの魔法を使えるのは、俺とうらたさんと、坂田。
俺は覚えがないし、うらたさんは花嫁を傷つける気なんて真平ないだろう。
ということは、
僵尸は足早に移動を始めた
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雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください！！ (2019年7月25日 19時) (
レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます！戻ってきてください！楽しみに待ってます！ (2019年7月7日 8時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちうんと(プロフ) - 羽来々さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございます！！コメントありがとうございます、面白いと言って貰えてとても嬉しいです。不定期更新ではありますが頑張ります！ (2019年1月13日 21時) (レス) id: 78a6b0197e (このIDを非表示/違反報告)
羽来々 - 最近見つけたんですがとても面白くて続きめっちゃ気になります！更新大変だと思いますが頑張ってください！！ (2019年1月13日 0時) (レス) id: 0077a53052 (このIDを非表示/違反報告)
ちうんと(プロフ) - うさぎ@たまに冬雪さん» おぉ！おめでとうございます（？）面白いと言って頂けて嬉しいです！！これからも皆様の期待に応えられるように、不定期更新ではありますが、頑張っていきますね！ (2019年1月1日 23時) (レス) id: 78a6b0197e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちうんと | 作成日時：2018年12月15日 13時
