10.ゾンビの想い ページ11
自分の腕ですすり泣く女を見て、
ゾンビは愛おしさを感じていた
ゾンビは五感に優れていた。
主に聴覚、嗅覚、視覚が凄まじかった。
人外の殆どは人間に比べるとその数十倍もの互換に優れているか、その逆で数十倍劣っている
志麻は優れている方だった。
それも、幽霊船の中で1番優れていた。
理由は彼は戦場育ちだからだった。
戦場に駆り出されるために生まれ、教育され、また、人の死に無頓着な彼は今で言うサイコパスと言うやつだった。
だが、生まれは兵士。
人を殺すことにだんだんと快楽や達成感を覚えた彼は優秀な兵士。
戦場で育てられた五感は誰にも負けなかった。
その聴覚で捉えた言葉と事実
【Aは罪のない人間で、花嫁である】
これを盗み聞いていた。
それを見て、彼女は確かに、いい匂いがした。
人外の食欲をそそるソレに自分の食欲は確かに、覚えていた。
だが、自分の腕で泣く女を見て、食欲よりも強い感情
愛しさ。
自分はサイコパス。そんな自分にそんな感情があったなんて思わなかった。
「…泣けよ」
一年に一度、特別に日に出会った。
たった1日しか経っていない。
それでも、彼女が泣いているのは自分の前であった。
自分の前だけで、彼女は泣いている。
それはゾンビの独占欲を満たしていた。
「……ありがとうございます、」
「ん、」
小さく礼を言った。
自分の腕から逃れて少し涙を溜めている目で見る女。
すこし、笑顔で笑っていた。
涙を溜めていて、お世辞にも綺麗とは言えない。
それでも、ゾンビには伝わっていた
「…菓子、好きか？持ってきた」
「…ふ、ふふ、…志麻さん、甘いの好きなんですか？」
皿にあるのはチョコ。マシュマロ、ケーキ、どれも甘いもの。
「…ち、食わねぇなら俺が食うぞ」
「あ、食べます、食べます！！」
チョコレートを摘む。
少しひんやりして溶けていないチョコを口に入れれば口の温度で少しづつ溶ける。
甘い味が広がる
「…おいしい、」
チョコを食べたのは久しぶりだった。
チョコはいつも子供たちにあげていたから。
久しぶりに食べたチョコは心が甘くなるような思いだった。
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雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください！！ (2019年7月25日 19時) (
レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます！戻ってきてください！楽しみに待ってます！ (2019年7月7日 8時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちうんと(プロフ) - 羽来々さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございます！！コメントありがとうございます、面白いと言って貰えてとても嬉しいです。不定期更新ではありますが頑張ります！ (2019年1月13日 21時) (レス) id: 78a6b0197e (このIDを非表示/違反報告)
羽来々 - 最近見つけたんですがとても面白くて続きめっちゃ気になります！更新大変だと思いますが頑張ってください！！ (2019年1月13日 0時) (レス) id: 0077a53052 (このIDを非表示/違反報告)
ちうんと(プロフ) - うさぎ@たまに冬雪さん» おぉ！おめでとうございます（？）面白いと言って頂けて嬉しいです！！これからも皆様の期待に応えられるように、不定期更新ではありますが、頑張っていきますね！ (2019年1月1日 23時) (レス) id: 78a6b0197e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちうんと | 作成日時：2018年12月15日 13時
