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地上の兎と月の兎 ページ2

銃兎視点

朝食が終わり(完食)少女に色々と質問をしてみる事にした。と言うかしないと俺が困る。



「どこから来たか分かりますか?」


『分かるけど言えない』


「名前は」


『名乗れない…からそうね…玉兎(ぎょくと)と名乗っとく』


「…年齢は」


『…知らない。分からないわ』



秘密が多すぎる…!無駄な仕事を増やすな!とこの少女に怒鳴りたいが真剣に話してる姿にそんな気も徐々に薄れる。



「じゃあ…勝手に調べてもいいですか」


『裏社会の人間なの?』


「…何故そうと?」


『…失言だった。忘れて頂戴』



少女…と言うか彼女は裏社会とハッキリ俺に聞いた。て事は裏と関係のある人間から洗っていくか。



『お兄さんばかり質問して…不公平』


「そうですか。」



不公平とか言うが何も教えてくれないから不公平もくそもないだろ。とサラッと流していたら彼女は



『…入間銃兎、29歳、警察官兼ラッパー、レペゼンヨコハマ…しか知らない』


「充分じゃねぇか」



そういえば裏社会とこの少女の容姿でふと思い出したアイツ。



「左馬刻…」



その瞬間微かに顔が歪んだのが見えた。いやいや…まさかな…



『…その名前を口にしないで。私駄目なの』



下を向いてしまい表情は読み取れなかったが何かしらの関わりがある事が分かった。身内か。



「(少しは進んだ…か?)」

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作者名:むむーる | 作成日時:2020年6月2日 1時

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