-, 台本書きと小説書きの比較例 ページ8
お題:夢主は気が付いていないが、クラスメイトの男子が実はストーカー
・台本書き+顔文字+()を使った表現
夢主「ねぇ、ちょっと相談してもいい?(´・ω・`)」
男子「ん?」
夢主「実は……これ、ポストに入ってたんだ」
っ(盗撮写真)
男子「うわ、なにこれΣ( ゚Д゚)」
夢主「最近よく見られてるような気がするし……不安で(´;ω;`)」
男子「それなら……」
ギュッ
夢主「わっ!///」
男子「俺が守るよ、夢主の事。今日からも一緒に帰ろう?」ギュ
夢主「うん……/// あれ? 今日から”も”って言った?」
男子「ああ、ちょっと噛んだだけ(微笑)」
───────
・小説書き(一人称視点)にした場合
「ねぇ、ちょっと相談してもいい?」
「ん?」
私が切り出すと、前の席に座っていた彼は肩越しに返事した。ちゃんと聞いてよ、と思いつつ例の物を机に置く。
「実は……これ、ポストに入ってたんだ」
私がそう言うと、彼はちゃんと振り向いて机の上の"ソレ"を——取られた覚えのない私の写真を見た。カメラの方を向いていない、下校中の私が映ったこの写真は、明らかに盗撮されたものだ。
「うわ、なにこれ」
彼は怪訝そうに写真を手に取った。信じられない、といったような顔で写真を裏返したり、腕を伸ばして遠くから眺めたりしている。
私も初めてその写真を見た時は同じような反応をしたけれど、今は見るだけでも怖い。
「最近よく見られてるような気がするし……」
汗がにじむ手を握りしめると、私は俯いて「不安で」と小さくこぼした。
……こんなこと相談されても、彼は困るだけかな。
「それなら」
突然彼が立ち上がり、私の視界は急接近した白いシャツで埋められた。
「わっ!」
私、抱きしめられてる!?背中に手を回され、全身に彼の体温が伝わってきた。暖かいハグは私の不安を溶かしていく。春のお日様みたいに心地よくて、涙が出そうだ。
「俺が守るよ、夢主の事。今日からも一緒に帰ろう?」
断る理由なんてない。頷いて、私も彼の背に手を回し抱き返した。
「……あれ?今日から”も”って言った?」
「噛んだだけ」
彼の笑顔に隠された意図があるなんて、この時の私は気が付かなかった……。
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ひとりごと
何を持ってヤンデレとするか、結構難しいですよね
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バニー芳一 - 桜空さん» コメントありがとうございます、お褒めにあずかり大変光栄です!今後も面白いヤンデレが書けるよう精進して参ります (2月25日 18時) (レス) id: 163e16b1a0 (このIDを非表示/違反報告)
桜空(プロフ) - 初コメント失礼させていただきます。バニー芳一さんのヤンデレ研究は僕にとって素晴らしい物だと思いました。ヤンデレ小説を見たり、書いたりしている僕には新しいアイデアの素になります。これからも執筆活動など頑張ってください、長文失礼いたしました。 (2月23日 23時) (レス) id: 3c26065772 (このIDを非表示/違反報告)
バニー芳一 - スカイブルさん» コメントありがとうございます!他の作品も読んでくださっているようですね、筆者がヤンデレに持つ熱量が伝わり嬉しいです (1月29日 17時) (レス) id: be5118262c (このIDを非表示/違反報告)
スカイブル - ヤンデレ愛がとても伝わりました。凄すぎる (1月28日 13時) (レス) @page5 id: 53d17ffccc (このIDを非表示/違反報告)
バニー芳一 - setoさん» コメントありがとうございます!ヤンデレ愛はどこまでも、でした (1月21日 19時) (レス) id: be5118262c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バニー芳一 | 作成日時:2023年8月10日 10時