【名前変換オリジナル】これでいいよね？……うん。多分大丈夫。ｽｩ…ﾊｧ…「好きです！」

16___俺の気持ちは？ ページ19

健SIDE
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俺は宇佐美とのことを友達にちゃかされて、
１人で帰らされていた。




ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ




？？

宇佐美だけにしては足音が大きいような……。




「岸谷くーん！」

「一緒に帰ろ〜」



この声は……。




あっという間に俺に群がり、
高い声をあげながら
キャーキャー煩い女子達。





はあ………。


凄く邪魔だ。


何が一緒に帰ろうだ。



自分のファンクラブがあるのは知ってるが、
めんどくさいな。



適当に無視して歩き続けようとするが、
女子達に阻止されてしまう。



あー。宇佐美に会いたい。


なぜか頭の中は宇佐美でいっぱい。



おもわずため息をついた。

その時だった。





誰かが俺達の横を走って通り抜けていく。


「邪魔」


そんな声もきこえた。


一瞬見えた顔は………………………





健「宇佐美？！」


なんと鼻血を出して顔を歪めている宇佐美だったんだ。



宇佐美が走り去った後の地面には、
血のほかに、
ただの透き通った水滴も少し落ちていた。



まさか涙……？


まさかね。


あんないつも元気で能天気そうな奴が泣くなんて……。



でも泣いていたと考えると、
あの時のアイツの顔と一致するきがする。





…………大丈夫か？宇佐美。



なぜか俺は物凄くアイツが心配になって、
物凄くアイツに会いたくなった。



いや、本当のことをいうと、
今日も一緒に帰れるかな、なんて期待していたんだ。




期待だって？

ふっ、笑えるな。



こんなに宇佐美のことしか考えられないなんて。




モヤモヤするこの感情。
思えば、前一緒に帰った時から知ってる気がする。



とにかくこの気持ちの正体とか全部はっきりさせたい。



俺は女子の大群を押し退け、
もう沈みかけている夕日の落ち着いた光のなかを走っていったアイツを、同じように追いかけた。



Y

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