15___私の気持ちは? ページ18
涼華と留星とも帰る方向が違うから、
私はいつも1人で帰っているが、
前のほうに健君が歩いているのが見える。
貴「今度はケガさせないように驚かせてみよっかな。変顔のことだって誤解をときたいし!」
私はゆっくり健君に近づいていった。
「岸谷くーん!」
「一緒に帰ろ〜」
ダダダダダダ
え、
ドスッ
痛い……!
何?…………あ。
.
女の子達だ。
健君にまとわりついてる。
ふと口の中に鉄の味がひろがって、
触ってみると手に真っ赤な血がついた。
やだな。
まるで私が前健君にぶつかった時みたいじゃん。
なんであの時あなたは怒らなかったの?
健君がしてたように、みかんのティッシュで血をふき、グレープフルーツのティッシュをまるめて鼻にいれた。
前の方ではたくさんの女の子達が健君に群がっているから、
狭い道がふさがっている。
なんだか無性に胸が苦しくて。
健君をあの女の子達の中から無理やりにでも引っ張りだしたくなったけど、
自分の今の惨めな姿を思い出して唇を噛んだ。
いたたまれなくなって私は走った。
貴「邪魔」
凄く小さい声だけど、通りすがりにそう言ってやる。
走ってる時も鼻から血はだらだら出ていて、
ティッシュも真っ赤に染まっていた。
なんか私最近、
バカみたい。
いつからこんなに自分の気持ちに素直になれなくなったの?
走り去るときに健君の、
「宇佐美?!」
って声がきこえて、
少し嬉しくなる。
そして、
涙がぽろっと頬をつたった。
この思いってやっぱり……?
優柔不断な私。
しっかり決断できたら今よりは楽になるかな?
Y
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ゆきだるま - ヒイラさん» そうなんですか?私はまず好きな人がいないので、好きな人がいるってうらやましいです!だからこの小説に思いをぶつけてたりして(^^; (2014年8月26日 15時) (携帯から) (レス) id: cd2e33bf45 (このIDを非表示/違反報告)
ヒイラ - 僕の好きな人はこんなに優しく無いから、なんか新鮮です〜♪ (2014年8月26日 14時) (レス) id: 32671d38f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま - ヒイラさん» わぁっ!!ありがとうございます(*^-^*)バンバン更新していきますね♪ (2014年8月23日 7時) (携帯から) (レス) id: cd2e33bf45 (このIDを非表示/違反報告)
ヒイラ - 初めまして、ヒイラです! すごく面白いです! (2014年8月23日 6時) (レス) id: 32671d38f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:snowman&なな♪ | 作成日時:2014年8月17日 11時