純白の天使2 HSJ (ページ10)

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おねがい。

最後まで頑張りたい。

涼｢俺は、やりたいよ。10人でオーラス迎えたい。みんながどう思ってるか分かんないけど。｣

宏｢本来なら、中止にすべきだよ。けど、Aの想いもあるから、やろう。その代わりAの隣に絶対1人はいるようにして、支えよう。｣

薮くんの言葉にみんなが頷いた。

ありがとう、みんな。

ス｢あと2分です。｣

みんな急いで着替え始める。

私は、女性スタッフさんの手を借りながら着替え、準備をする。

侑｢踊る曲は？どうする？まだいっぱいあるけど。｣

大｢やば、そうじゃん。後半もきついよ。｣

｢｢踊るよ。｣｣

私と涼介が同じタイミングで言った。

涼｢踊れるよ。柳田Aは。｣

そして、後半スタート。

正直、気を抜いたら倒れそうだし、歌うのも限界に近い。

けどみんなが支えてくれる。

ダンス曲では、フォーメーションチェンジのときに口パクで大丈夫？って言ってくれたり、肩に手をぽんって置いてくれたり。

踊らない時は誰かが側にいてくれて、ハグしたり、寄りかかったりして少しでも楽にしようとしてくれた。

大ちゃんなんか、途中でおんぶしてくれたし。

全員とこんなにくっつけるコンサートは初めてかもね。

そして、コンサートもラスト。一人一人の挨拶。

私はいつも最後に言う。

この時間はひとりで立ってなきゃいけない。

でも、ちゃんとファンに思いを伝えたいんだ。