【HP短編集】ごちゃまぜ (ページ46)

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｢あう｣

『赤ちゃん…』

｢仲良くしてあげてねA｣

テッド二人の息子
少し触れると柔らかい
嬉しいけど寂しかった

『永遠に』
私を愛すのじゃなかったの？リーマスさん

『嫌な予感がするの、いかないで、お願いあなたを失いたくない…』

｢A、｣

｢引き止められてるの？｣

｢そうだよ。いつもは大人しいのに、分かるんだろうね｣

彼は私を優しく抱き上げると微笑む。私は彼にピッタリと引っ付いた

『あなたをまた失ってしまう気がするの』

｢大変な戦いになるけど大丈夫だよ｣

『私も連れて行って』

｢だから待ってて
また抱きしめてあげるから｣

『あなたともう会えない気がするの、私、あなたと離れたくない…』

｢…私も行くのが怖いよ。でもやらなければいけない。
戦うんだ。とても名誉のあることさ｣

私は彼と目を合わせて、頬に手を添えてから彼の鼻先に私の鼻をちょんとつけた
それから彼に擦り寄った。

｢大好きだよA
私が辛い時にそばで支えてくれたのはいつも君だった
君がいなければきっと、私はこうやって生きていなかったかもしれない｣

『そんな事ないわ』

｢君を一人になんてしない
必ず帰ってくるよ｣

『…うん、待ってるわ』

彼が私の額にキスをする
私は大人しく床に足をつけると玄関を出ていく二人を見送る
テッドを抱くアンドロメダが、私の隣に膝を置いた

｢彼はきっと約束を守ってくれるわ｣

彼女の優しいその言葉
そのぐらいで私の心のざわめきは解消されるわけなかった

私は彼のずっと使っていた毛布に潜り込む
彼は何度か捨てようとしたけれど、私が嫌だと言うと捨てないでくれたのだ。

これに包まれると、寒い冬ボロ屋で二人身を寄せあったのを思い出す

リーマスさん、あなたは私を一番に愛してくれたわ
私の望む愛じゃなかったけれど

前世のあなたは嘘なんて言ってない。
私はあなたの一番愛する家族よ

毛布にくるまる小さな影
空色の瞳を閉じて眠ると、もうその目が開くことは二度となかった

世界で一番愛してる

あなたを、誰よりも

『私は、あなたの飼い猫でいられて幸せよ』

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