【HP短編集】ごちゃまぜ (ページ35)

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“親友”？：リーマスページ35

女性主人公
□

｢大丈夫？｣

優しい声に

｢…ちょっとしんどくて、それだけ、あなたは授業に行って｣

｢いいや、待つよ。医務室に行かなくても平気？｣

｢…ありがとう、平気ごめんね｣

｢謝ることなんてないよ｣

気まぐれだったのかもしれない
体調が優れなくて廊下の端っこで座り込んでしまった私に声をかけたのは彼だった。

｢ふんふんふふん、ふふん…｣

｢その歌聞いたことあるなぁ｣

｢セレスティナ・ワーベックの曲
母さんが好きでずっと流すから頭の中につい覚えちゃって｣

｢あぁ、通りで聞いたことあるわけだ｣

私の歌う鼻歌に反応するのなんてあなたぐらい
みんな反応なんてしないのに
他に好きな歌手とかの話して、あなたは全然知らないから驚いちゃった。

好きな歌手をおすすめしたら聞いてくれるって言うのも嬉しくて、あぁでも、期待を密かにしてしまったの。あなたは私に特別優しいから
私の好きなものを好きになろうとしてくれるなんて嬉しくて

｢A、魔法薬学のレポート教えて欲しい…｣

｢私でいいの？ジェームズもシリウスもいるのに｣

｢Aがいいんだ。｣

｢…そう？｣

私じゃなきゃ行けない理由ってなに？
あなたにとって私はただの友達なの？そうならそう言ってくれないと私はこの淡い何かに名前をつけてしまいそうで怖いの

｢…リーマス？｣

｢ぁ、やあ、A｣

｢体調が悪いの？
マダムポンフリーは今出てるから、とりあえずベッドにいて。私呼んでくるわ｣

｢いいよ、Aも体調が悪いんでしょ？｣

｢眠ったらだいぶ楽になったの。だから少しくらい平気｣

｢毎月必ず体調が悪くなるのね｣なんて言ったりしない
困らせてしまうことは分かるから。浮かない顔を見たくなくって
いらない事を言えば、あなたに嘘を吐かせてしまう

あなたの事を知って、知らないフリをしてる

あぁ、知らないままあなたに恋をしたかった

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