【HP短編集】ごちゃまぜ (ページ21)

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｢A！｣

｢ハーマイオニー、｣

地獄のような日々だった
僕は両親のこともあって大人達からいじめられることも多く、成績はいいけどなにかとつけて呼び出しを食らう。
呼び出しを終えて戻る途中、ジニーと偶然居合わせた。足早に行くので着いていくと人だかりができている。ジニーが着くと人波が開くハリー達が見えて驚いた。

｢酷い怪我、｣

｢今日はいい方だ｣

｢Aは他の人の事も庇うからそうなってる｣

｢両親の事もあるよおもちゃにされてる｣

｢Aは治癒魔法が一番得意なんだ｣

｢皮肉だよね｣

ネビルがハーマイオニーに話すと嫌そうな顔をする。友達が傷付けられているのが腹立たしいと思っているらしい。
彼女が僕を見て心配してくれること、怪我した左腕に触れてくれたことが嬉しくて痛みも吹き飛びそうだった。元々生まれつきで痛みは鈍い方だけどいつも傷をつけられていると流石に痛む。実際利き手じゃない左腕は傷だらけ。身体中消えない跡ができた。

｢あなたにネックレスを返しておかないと｣

｢…いや、いいや。この戦いが全て終わった時でいい｣

｢いいの？｣

｢うん。そのネックレス、不思議と力が出るでしょ？｣

｢えぇ、つらい時も助けられたわ｣

｢きっと君の方が大変な役割を担うだろうからおまもりにしてて
僕はいつでも君の味方だし、そばに居るって証に｣

｢充分わかってるけどね、ありがとう｣

兄さんがかけた魔法の効力
特別な力を持った石と特別な金属でできたネックレスで、器用な兄が自作した。兄はネックレスに幸せと勇気を与える最高の魔法をかけて僕の入学祝いにくれた大切なもの。10個も年の離れた兄、完璧で優しい人だった

｢行こう｣

上手く戦える自信はない
きっと友達を失うかもしれないけれど、でも未来の幸せを掴むんだ

僕達は勝利する

きっとも多分もない

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