【HP短編集】ごちゃまぜ (ページ14)

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告白：リーマス(学生) ページ14

女性主人公
□

｢＿＿＿好きです｣

湖から吹く風が髪を揺らす

僕はその言葉をすぐには理解できなくて彼女を見ていた
目を開いて、間抜けな顔だっただろう。
彼女は僕を見つめ返していた

｢私と付き合ってくれませんか｣

『日本は告白してお互いの思いを確かめてから付き合うの。
だから自然と付き合うのはちょっと、いやかなり理解できない』

彼女の言ってたことを思い出す。
確かにその方が確かでいいなって思ってはいたけど、真っ直ぐ向けられたその言葉に僕は真っ赤になった。

｢ど、どうして僕を｣

｢…分からない。
でも貴方はとっても魅力的だし気付いたら好きになってたの｣

彼女が僕が人狼だというのを理解しているのはわかってる。
僕が人狼だということは頭がいい彼女は誰よりも早く気付いてたんだと思う。彼女は僕の秘密を言いふらすことも無く、打ち明けた時に知っていたと申し訳なさそうに眉を下げていた。
彼女はとっても魅力的な人だ。だから僕以外にもっといい人がきっといる、だから

｢リーマス、何考えているのか知らないけど
私は貴方が好きだから言ったの。
返事がしずらいなら、しなくていいわ｣

彼女は優しげに笑ったけどその顔は返事が欲しい顔だった。
付き合いたい、という言葉は彼女の本音だっただろうから

｢困らせてごめんなさい。
そろそろ二人のお説教も終わる頃だろうから＿＿＿｣

行こうとする彼女の手を掴む。
彼女は弾かれたようにこちらを見ると、その表情は辛そうだった

｢好きだ、君が｣

僕が好きだから
君が差しのべた手を取りたい

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