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いつからなんて
正直、もう覚えていない
・
『ショウは、俺が一生守るの！！』
幼い頃から隣に居るのが当たり前で
『ほら！はんぶんこ！一緒に食べよう？』
ほんとは、自分が大好きなお菓子なのにさ？
いっつも、全部食べたいのを我慢して
わざわざ「はんぶんこ！」なんて。
隣町へお使いに行く時も
初めて、ホウキで空を飛べた時も
俺の隣には、必ず貴方の肩が並んでいて
『うふふ。今日も仲良いわねぇ』
手を繋いで歩けば、街の皆だって
微笑ましそうに俺と彼を見守っていてくれた
どの思い出を振り返っても
俺たち2人の屈託のない笑顔が
アルバムを彩っていた
筈なのに…
・
「あらら。サトシが冷たくなったから
感傷に浸っちゃった？ショウちゃん」
「っ、違うもん！ちょっと…
昔を思い出してただけ」
「ふうん。見事に目が潤んでるけどね」
色々、思いを張り巡らせていたら
思考を切断するかの様に響いてくる弟の声
ほんっとに、こいつはエスパーか？
ふわふわと、空中で胡座をかきながら
小言を頭上に降らしてくるけど
その、ゲーム機を尋常ではない早さで
動かす手は決して止められそうにもない。
…自分でも分かってるよ、素直じゃない事くらい
本当は前みたいに、仲良く出来るならって
ずっと思ってるけど…
思ってるけど…！
っあー、もう、やめやめ。
今は彼の事なんか考えるのはやめよ！
「カズ！悪いけど、そろそろ…」
「あー、はいはい。愛しの王子様との密会ね」
「っ、密会じゃないもん！
いいから早く出ろ！！」
「ひゃーこわい、こわい。
邪魔者は、植物オジサンの所にでも
行ってましょうかね」
不意に開き直って散らかった部屋を片そうと
立ち上がった俺を見て、和は渋い顔と
ニヤついた両極端の表情を見せて
その場でふっと空中に溶けて行った。
瞬間移動魔法は、あいつの得意分野。
そう言えば、兄である俺よりも
習得が早かった気がする…なぁんて
…威張って言えた事じゃないけど。
「っ、おわ！もうこんな時間…！？
早くしなきゃ…！」
懐中時計が示していた時刻に慌てて
止まっていた手を動かそうと
羽根ペンを卓上に置いた
「そんなに急いで、どうしたの？ショウ」
ふわりと包む、百合の香り
驚いて顔を上げた、その先に見えたのは
「ふふ。久しぶりだね」
憂いを含んだ漆黒の優しい瞳________
優しげに細められていた視線に
胸がトクンと柔らかな音を立てた
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星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん、ご無沙汰しております！実はそうだったんですよぉ…リョウくんとの想いの狭間で今揺れまくっちゃってます。サトシの真意に関しましては今後全て明らかになりますので次更新も是非遊びにいらして下さいませ！今回もありがとうございました！ (2020年10月3日 9時) (
レス) id: c8d688db8a (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅さん、更新ありがとうございます。ショウの初恋はサトシだったんですね。邪険にされたら辛いわけですね。女の子の格好をしていたとはいえ、サトシは本当に気がついていないのか謎ですね。なんにしても二人とも素直になってほしいです。続きの更新お待ちしています。 (2020年10月3日 0時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - いえいえ、こんな時にお話しを更新してくださる星羅さんや他の作者様の方がありがたいです。お話しを読ませてもらって、いつもと変わらない幸せな癒され空間に浸れるので、本当に感謝しています。ありがとうございます。 (2020年3月28日 20時) (レス) id: e294ac0748 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん、こんばんは！この大変な状況の中で早速遊びにいらして下さり本当にありがとうございます！そうなんです、お姫ちゃんには実は重大な秘密が…？今回は拙作で1番もどかしい2人を表現出来たらなんて考えておりますのでそちらも合わせて楽しんで頂けると幸いです！ (2020年3月28日 19時) (レス) id: 44ba3bae8a (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅さん、更新ありがとうございます。「 Fake Love 」お待ちしてました。翔くんには何か秘密があるみたいですね。姫さまなんて似合いすぎです。そして素直になれない二人がまたもどかしいですね。次回も楽しみに待っています。 (2020年3月28日 16時) (レス) id: e294ac0748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年11月29日 21時
