3話 ページ5
「…いいか。
我々はAがしばらくいなくなって悲しいかもしれない。
でも、ﾀﾋぬわけではないんだ。
Aは必ず此処、我々国に戻ってくる。
そう信じておくことが、今の我々の任務だ。以上。」
総統は私の代わりに言いたいことを全て言ってくれた。
正直、私が言うより総統が言ったほうが説得力があるから、皆も納得してくれるだろう。
そうして会議が終わり、総統が部屋に戻る準備をした。
『はい。総統の言う通りです。だから…
…総統？な、んで泣いてるの？』
総統が私の目の前を通ったとき、一瞬輝く紅い瞳が見えた。
「っ…、」
…ねぇ、黙ってないで。
彼は、振り向きもせず、独り言のように言った。
「お前のことが好きな奴はトントンだけやないんやで」
『え？』ﾊﾞﾀﾝ
総統が会議室から出ていき、会議室には総統以外の人が取り残された。
沈黙の中で一人の男が声を挙げる。
「っなぁ..、本当に戻って来るんよな..？」
その男は私の先輩であり恩人である、ゾムだった。
『勿論です、お任せ下さい』
私はそれほど戻ってくる確証は無いのにそう言った。
ここで確証は無いけど頑張ります、なんてことを言ってしまったら確実に止められてしまうから。
『こんなに心配させてごめんね、ゾム。皆も』
これは本心からの言葉。
こんなに心配されてしまったら申し訳ないし、それに私が変な勘違いをしてしまいそうだから。
「っえ？い、今なんて言った？」
気付いたら沢山の人が私を驚きながら見ていた。
『あ…』
「今A先輩、ゾムさんのこと“ゾム“って言うてました…？」
「しかも敬語やったよな…？いっつも俺らにも敬語なあのAさんが？！」
え、あのAが？、という騒ぎが会議室に広まる。
しまった。やってしまった。
私が初めて幹部を務めるときから、誰にでもさん付け、敬語だと決めていたのに。
『ご、めんなさ、私、』
急いで頭を下げる。こんなんじゃ許されない。
もっと頭を下げないと。
もっと、もっともっと…
「A、そんな頭下げんでや？腰痛なるで」
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黒灰白有無％(プロフ) - コメント失礼します！此作品面白くて大好きです！！無理には言いませんが続き楽しみにしてます、これからも応援してます！ (7月13日 11時) (
レス) @page8 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - 見させていただきました！すごく面白かったです！上から言うようで申し訳ないのですが、次の作品と次の更新楽しみにしています！ (2022年4月2日 10時) (レス) @page8 id: 6f305a1a0a (このIDを非表示/違反報告)
あいりす - 西野ちゃんさん» gnkiとwrwrdは絡ませたいなと思ってたので作りました、ありがとうございます！！今後の展開はあんまり期待しない方が良いということを言っておきますw (2021年9月19日 11時) (レス) id: 8fa88de3d7 (このIDを非表示/違反報告)
西野ちゃん(プロフ) - コメント失礼します!gnkiの小説が少ない中、wrwrdさんとの作品なんて....見つけた瞬間飛びました（？）とっても面白くてこれからの展開が凄く楽しみです!!掛け持ち作品のほうも読ませていただきます!これからも応援してます!更新楽しみにしてます! (2021年9月4日 6時) (レス) id: 0ebce28583 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす - さんぷる(舞刃と千裕さん)さん» えぇ！！ありがとうございます！！そうです、ぶりっこ恐怖症の人ですw！ぶりっこ恐怖症はぶっちゃけ黒歴史なんでいつか書き直したいですね… (2021年7月16日 21時) (レス) id: 8fa88de3d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいりす | 作成日時：2021年7月10日 11時
