一ノ宮学園物語【ARS】 (ページ20)

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【４】ページ20

☆明日花side★

お久しぶりです。

まぁ今まで他の人が伝えていると思うんだけど、

心配の種は翔くん。

あの人は自分の限界の自覚がないから困る。笑

今日も生徒会のときにキツそうに見えたから、声を掛けた。

まぁあの人は決まって「大丈夫。」ってしか言わないんだけど、、

体調崩さないといいんだけど。。

今日は私も一緒にファミレス行こう。

勉強教えてもらいたいし、私も英語だったら独学で結構得意だから、助けられるんじゃないかなぁ。笑

こんなやって呑気に考えていたときはそんな事件起こるなんて思わなかった。

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翔くんと校門で待ち合わせして、ファミレスまで行っている時、

目の前にいかにも不良ですって感じの男子4人。

制服は同じだから、学園の生徒だろう。ボタンは開いていて、下げパン。茶髪で耳にはピアスの穴。ガッツリ校則違反の格好。

不良1「なぁ、最近いろいろ首突っ込んでるらしいじゃん。生徒会長！」

リーダー格らしき人が翔くんに向かって突っかかってきた。

不良2「迷惑なんだよねー。余計なことしないでくれる？」

不良3「そちらは彼女さん？可愛いじゃん、笑。じゃあコッチ来てもらおうか。」

私の方へ手が伸びてくる。

翔「っやめろよっ！」

翔くんがそいつの体を突き飛ばして、私を自分の後ろに引っ張る。

不良3「っいってぇなぁ。」

不良4「あれぇ、そんなことして良いのかなぁ。笑」

不良1「ははっ、良いじゃん。そっちからやってきたんだから、やり返さなきゃねぇ。正当防衛笑」

ドスッ

次の瞬間には翔くんがお腹を押さえてうずくまっていた。

明日花「翔くん！」

近づこうとすると

翔「逃げて。明日花に怪我させるわけにはいかない。」

不良2「かっこいー、笑。いつまでそうしてられるかなぁ。笑」

ドスッドスッ。

翔「ゔ…」

頭が真っ白になって何も出来ない私。。

？「そんなことやめてください…。」

聞き覚えのある声。

振り向くと小春だった。

明日花「…小春…？」

不良3「あれあれー、かわいこちゃんがもう一人増えたよぉ。笑」

小春「やめてください！こんなこと！」

滅多に大きい声を出さない小春が叫んだ。

不良1「君もやられたいの～？いい度胸してるね笑。やっちゃおうかー」

不敵な笑みを浮かべた4人が迫ってくる。

翔くんは意識が朦朧としていた。

もう終わりだ。絶望的なそんな状況だった。