-17- ページ17
.
めんどくさいって思うなら助けなきゃよかったのに。
頼んでもいないのに勝手なことされて迷惑なのは私のほうなのに。
「でも、怪我がなくてよかったー。
あ、どこか痛いとこあったりする？」
「ない。てか、いい加減離れてよ。」
「ああ！そうだった！」
私の言葉にすぐさま離れ、立ち上がると手を差し伸べる。
「…なんの真似？」
漫画でありがちなこの行動にドキドキすることもなくて、冷たい目を向ける。
「え、普通じゃないの？」
いや、見ず知らずの相手に手を差し伸べるなんて普通しないでしょ。
「…もういい。」
きっとこの人に何を言っても理解はしない。
一人で立ち上がると、体についた砂を払い落とす。
「家まで帰れる？大丈夫？」
「子供じゃない。
一人で家にくらい帰れる。」
純粋に心配してくれているんだろうけど、私からは馬鹿にされているようにしか感じられない。
「坂田、行くぞ。」
「えぇ、このまま置いていくの！？」
「連れて行くつもりなの？
それ誘拐って思われるけどいいの？」
「それは……「Aちゃん！！」まふ！？」
坂田と呼ばれた男性の話を遮るように私の名前を呼んだのはまふで。
何故か、坂田さんはまふのことを知って居るけど私はそんなことよりも今まふ達に捕まるわけにはいかなくて咄嗟に逃げ出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アネモネ - 私はものすごくこの作品が好きです。カエデさんの作品はすべて見させていただいています。カエデさんの作品が好きです。これからも頑張ってください(重く考えすぎないでください)。これからも応援させていただきます。 (2020年3月9日 10時) (
レス) id: f9b0d9b52e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カエデ | 作成日時：2017年12月24日 20時
