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私の体を襲った感覚は待ち望んだモノではなくて、後ろを振り返った。






「なにをしてるの!?
轢かれてたかもしれないんだよ!?」









あなたはだれ?









そんな言葉よりも先に飛び出たのは怒りの言葉だった。









『なにを…してくれたの…!』









あとちょっとだったのに。




あとちょっとで私は…









「え、ごめん…?」









謝られたところで、行ってしまった車は戻って来ない。









それに、さっきのクラクションで通行人の視線が私達に向いて、わずかに人だかりさえでき始めている。









最悪だ。最低だ。





この人は一体誰の。









偽善者の塊のような人。









「坂田大丈夫か?!」









人混みをかき分けてきたのは茶髪の背が引くめの男性。



そして、その人が坂田と呼んだのは私を後ろから抱きしめて止めた偽善者の塊で間違いないだろう。









「俺は平気だけど、」









歯切れの悪い言葉に続いて私に視線が向けられる。









「え、誰?」









「車に飛び込もうとしてた子だよ。」








「車にって、やばいだろ。」









どこか冷ややかな視線に私は、顔を逸した。

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アネモネ - 私はものすごくこの作品が好きです。カエデさんの作品はすべて見させていただいています。カエデさんの作品が好きです。これからも頑張ってください(重く考えすぎないでください)。これからも応援させていただきます。 (2020年3月9日 10時) (レス) id: f9b0d9b52e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カエデ | 作成日時:2017年12月24日 20時

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