【H×H】みんなのいろんな姿がもっと見てみたい！！【短編集】 (ページ2)

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【ヒソカ】異色ページ2

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『ｯはｧ……ｩっ…』

上がる息

2つの足音

それだけが響き渡る、薄暗く細い路地

そこを私は走っていた

痛む肩の傷を抑え、ふらつく視界と足

『いつまで鬼ごっこを続けるのかな…♡』

鬼基私の肩を傷つけた本人のヒソカは楽しそうに笑う

『っくそサイコパスが！！』

イラつきに任せ、動いた体は後ろを振り向いた

が、ヒソカはすぐ目の前、息がかかる程に近い距離まで来ていた

『…！』

目を見開き驚く私に対して、ヒソカは至って表情を変えることも無く気味の悪い笑みを顔に貼り付けていた

刹那、首にかかる圧迫感と息苦しさ

『ｯ』

自分の意思とは関係なく薄められた呼吸

『このまま殺しちゃおうか♢』

口に描いた弧と薄められた目元は深みを増す

ずるずると壁に抑えつけた私の体を上へ上げていくヒソカ

やがて、足は地面から離れ、靴先がギリギリ地面に擦れる感覚が指先に伝わる

空いた片手に付着した赤ではない血に舌を這わせる

それは私の血で、普通の人間とは血の色が異なる

紫の色は口紅のようにヒソカの唇を彩る

不覚にもそれがとても似合っていて、今の自分の現状でそう思ってしまった自分が憎い

『…殺すのが惜しいと思うのはキミが初めてだよ♡』

首から手が離れると、重力に従って私の体は地面に落ちる

咳き込む私を見下ろすヒソカは満足そうに笑うと何も言わずに薄暗い路地へと足を進めて行った

やがて見えなくなったその姿に私は自分の血の色を憎んだ

～～～

紫色の血をした夢主ちゃん

その血が好きなヒソカお話です。

わかりづらいですね()