【H×H】みんなのいろんな姿がもっと見てみたい！！【短編集】 (ページ3)

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【イルミ】喰べるなページ3

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『認めたくないけど、綺麗だよね。』

私の手を握り、眺めていたイルミがそう呟いた

『認めたくないなら見なくていいでーす。』

握られた手を引っ込めた直後、イルミはあからさまに不機嫌になる

『認めたくないんだもんね。』

イルミの言葉は聞かず、私はカバンに入れていた1冊の本を取り出すと読み始めた

のはいいものの、ページを捲るだけの私の右手を握るとまた眺め始めるイルミ

優しくも何処か不器用な手つきで撫でたりするのが可愛くって私はイルミを止めはしなかった

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あれから暫く経った時

唐突に右手の人差し指に走る痛みに読んでいた本を床に落とした

『いっ…なにすんの！？』

痛みの原因であろうイルミに目を向けると私の人差し指を噛んでいた

『は！？なにしてんの！？馬鹿なの！？』

『そんなに怒ること？』

『怒るでしょ！
急に指噛まれて笑ってるやつなんてドMだからね！？』

引っ込めた右手に視線を落とし、ヒリヒリと痛む人差し指は赤くなっている

『なんで噛むの…。』

『なんか美味しそうだったから？』

『いや、疑問形で言われても困るし美味しそうってなんだよ。
食べ物じゃないんだよ、私の右手は。』

『お金払うから食べさせて。』

『嫌だよ！！』

なにこの暗殺者、サイコパスなの？

それとも喰○かなにかか？

『じゃあ、噛まないであげるから舐めさせて。』

『ごめんなさいキモイです。』

噛まないであげるからってなにその上から目線何様ですか。

そんな不満を心の中で零しながら必死に両手をイルミから死守したのだった

数時間後にはまた指を噛まれたのはまた別のお話だったり。