喋れない少女

番外編〈サバサバ系女子４〉 ページ16

うーん…
なぜでしょうか。
毎回佐奈さんが色々言ってきます…
困りますよ。さすがに
佐奈)「次は私〜、悠二くんと観覧車乗りた〜い」
野薔薇)「おい！それは私の荷物持ちだぞ！」
悠二)「彼氏ではなく⁉」
私)『伏黒くんと乗りたいです』
伏黒)「…」
真希)「棘は私と乗るよな？」
棘)「しゃ、しゃけ！(も、もちろん！)」
真希さん、断る権利を与えてください。
それにしても観覧車…
高いところ…！
実は私、高いところは身体強化に失敗して
木の上に吹っ飛んでから苦手なんですよね…
高所恐怖症というやつでしょうか…
まあ、伏黒くんとなら大丈夫でしょ！

　 〜20分後〜

私)「…！！！！」
伏黒)「…」
お互い何も言えません…
高い…！高すぎます…！
頂上に行ったときに偶然強い風が吹いて
めっちゃ揺れました…！
ただ…
とっさにかばってくれた伏黒くん、かっこよかったです…！
伏黒)「高いところ苦手になったかも…」
わかります。
というかもともと苦手です。
あら？ちょうど野薔薇さん達が頂上にいますね。
三人で乗られています。
喧嘩してないと良いのですが…

　 観覧車の中

俺、悠二。
只今観覧車に彼女の野薔薇と
えーと、たしか…
あ、そうそう。
佐奈さん？と乗っている。
…が
野薔薇)「あんた！今すぐおりろ！」
佐奈)「やだなぁ。おりたらﾀﾋにますよぉ。
　 悠二くん、この人怖いですぅ！」
野薔薇)「私の彼氏に近づくな！」
俺)「喧嘩はやめてよぉ…」
なぜか二人で喧嘩しだして…
流石に馬鹿と言われる俺でも気弱になってしまう。
もういっそ観覧車から飛び降りようかな…
【注意＊悠二が丈夫なだけであり実際に飛び降りたらﾀﾋにます】
もう本当逃げ出したい…

　 20分後

佐奈)「怖かったぁ！」
野薔薇)「どこが！」
悠二)「もう疲れた…」
悠二くん疲れていらっしゃるみたいですけど大丈夫そうでしょうか…
私)『飲み物ありますけど、いりますか？』
先程炭酸水を買っておいて正解でした。
悠二)「おっ、くれるの？サンキュ！」
疲れが吹き飛んだように元気になりましたね…
疲れてなかったのでしょうか？
悠二)「あー、生き返るー！」
私)『よかったです』
疲れていたのは多分…
佐奈さんのせいですよね。

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