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新たな実家から自分のマンションに帰った後、連絡は取り合うものの数日間は大ちゃんに会う事はなかった。
仕事が順調で連日帰りが遅いみたい。
『ん〜っ、終わった〜！』
明日の会議で使う資料に不備が見付かり、先輩と残業で修正した。
確認まで終え、やっと帰れるとずっとデスクに向かっていた体を背凭れに寄り掛かり思いきり伸ばした。
「お疲れ、A。飯でも食ってく？」
『いえ、今日は大人しく帰ります』
「そっか、お疲れ。明日な」
会社を出て片手を上げる先輩に軽く頭を下げて帰路へ着く。
料理は好きだけど今から帰って作る気力はないかもしれない…と一度思ってしまえば、もう作るという選択肢は消えたようなもの。
しかし食べて行くのも面倒だし、高確率で帰る事自体が嫌になる。
味気ないけどコンビニでいっか…
たぶん今日みたいな日は、これがベストな選択。
自分に言い訳をするようにそう心の中で呟いて近所のコンビニに寄り、夕飯と自分へのご褒美としてデザートを買った。
佐「A、」
コンビニを出た所で軽く肩に触れ小さな声で私を呼ぶ大ちゃん。
キャップを深めに被ってるけどすぐに分かる。
『今帰り？』
佐「帰り〜！Aも？」
『うん、残業でさぁ』
佐「お疲れ。一緒に帰ろーぜ」
『大丈夫なの？』
周囲を窺うように見渡すと大ちゃんは笑った。
大丈夫だろ、って簡単に言う。
お仕事増えた今でも呑気なんだから…
私の方がヒヤヒヤしちゃう。
結局は隣歩いてって言う大ちゃんに負けて肩を並べた。
せめてもの気遣いで名前は呼ばないようにしてるのを、鼻唄混じりで機嫌の良さそうな幼馴染みは気付いているのか いないのか…。
佐「ちょっとだけ部屋行っていい？」
『私、普通にご飯食べるよ？』
買ってきたコンビニの袋を持ち上げて見せると、吹き出して笑う。
佐「適当に帰るからさ、ちょっとだけでも一緒に居させてよ」
……大ちゃんが真面目にそんな風に言うなんて珍しい。
何かあったのかなって心配になるけど、そんな様子は微塵もなく普段のようにニコニコしている。
『うん、いいよ』
佐「っしゃ、嬉ぴーm『それはだめ』
……はい」
言葉が独特過ぎるから外では制止する。
素直に返事をしてシュンとする大ちゃんに、過敏になり過ぎてるのかなと思って『ごめんね』と謝ると「ありがとう」と、優しい笑顔が返ってきた。
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ゆゆ(プロフ) - 純さん» ありがとうございます！本当はもっとあっさり終わる予定だったのに、書いているうちにキャラが勝手に…(実際は文章力の問題)。もう少しお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2019年10月22日 19時) (
レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 更新楽しみしてます！！オチどっちなのかめっちゃ気になります！わたし的にさっくんが、、、、これからも楽しみにしてます！ (2019年10月21日 20時) (レス) id: d3ea9b51f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます！マイペースながら更新していきたいなと思っています。ピュア感が出せるか分かりませんが、上手いこと流れに組み込めたら良いなと思います。 (2019年10月13日 14時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - とても面白くて続きが楽しみです！ちょっとピュアな流れが見たいです。無理せずマイペースに更新お願いします!! (2019年10月12日 15時) (レス) id: fb3e710945 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！はたして私が甘いのを書けるのか疑わしいところですが話の流れでご希望に添える事が出来そうであれば挑戦してみます← (2019年10月11日 20時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年9月8日 11時
