国広部屋 ページ6
黒田side
国広部屋と呼ばれた部屋の襖を開ける。
中には二振りの刀と卓袱台、棚と箪笥、生け花。
今日からここで暮らしていくんだ。
ちょっと不安だなぁ。
戦うことがじゃない。
兄弟と仲良くなれるか。
たぶんあの部屋にいた金髪の人が兄弟だと思う。
誰にも会ったことがないんだよなぁ〜。
私が覚えてないだけで、会ったことあるかもだけど。
？？「おい黒田。いるか」
黒田「ひゃ、はい！」
噛んだ・・・。
スッと襖が開く。
？？「良かった。迷子になってるかと」
黒田「・・・」
？？「あぁすまない。俺は山姥切国広だ。つまり、あんたの兄弟だな」
？？「拙僧は山伏国広」
黒田「私は黒田国広。よろしく」
国広「ここにはあと一振り兄弟がいるんだが、主が遠征に出していてな」
山伏「何。夕飯までには戻るであろう」
国広「そうだな。・・・黒田、着替えたらどうだ。ずっと戦装束は辛いだろ」
黒田「ん。まぁそうだね」
国広「俺たちは出てるから、これに着替えろ。さっきこんのすけが持ってきた」
手渡されたのは、赤の服。
国広「あんたも国広だからな。ジャージは俺たちと同じものだ」
そう言って部屋を出ていった。
黒田「二振りと、同じ・・・」
あ、いやもう一振りいるのか。
取り敢えず着替える。
あ、中に黒のこの服着たら良いのかな？
全部閉めるのはちょっと暑いので胸元辺りまで閉めておく。
脱いだ服どうしよう。
国広「おい。着替えたか」
黒田「あ、うん」
スッと襖が開く。
山伏は何処かに行ったようだ。
国広「服は脱いだらここのハンガーに掛けろ」
部屋の中の押し入れを開き教えてくれる。
国広「刀は・・・って、軽すぎないか」
黒田「まぁ、足の悪い如水様のために作られたからね。負担にならないようにそうなったんだよ」
国広「いや、それ自体は知っていたんだが、思っていたより軽くてな」
黒田「ははは。代々の奥方の守り刀でもあったからね。女の人が振るえるくらい軽いってこと」
国広「軽すぎて飛ばされないようにしろよ」
何にだよ。
国広「取り敢えず刀はここに置いておけ。こんのすけから新しいのを貰ってきた」
刀掛けを組み立て、そこに掛けてくれる。
国広「そうだ。長谷部たちが会いたがっていた。広間にいるだろうから、会いに行ってやってくれ」
黒田「うん。私も会いたいし」
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兼さんの耳飾り - 朝桐さん» これからも頑張っていきたいと思います！応援、ありがとうございます！ (12月3日 10時) (
レス) @page47 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 最新話、エモすぎです！！陰ながら応援しています。Fight！です！ (12月2日 7時) (レス) @page46 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年8月21日 21時
