決意 ページ35
黒田side
京極「そんなことが・・・。主様、わたくし、次に演練にお連れいただく際には、側を離れないとお約束致しますわ」
主「ありがとうきょーちゃん。でもね、演練はしてね」
黒田「私も、来年になっちゃうけど、演練に行けるようになったら、主を守るよ」
主「私、本当にいい家族に恵まれたな・・・」
乱「さてと、立ち話はここまでにして、くーちゃんのお洋服買いに行こう！」
主「そうだね」
主と、乱ちゃんと、京極が前を歩き、私と加州は後ろを歩く。
加州「主、演練であんなことがあって以来、あんま本丸から出なかったんだよね。すっかり人間を怖がっちゃってさ。人間が怖いなら、俺たちも怖いんじゃないのって聞いたら、主、何て言ったと思う？」
黒田「え？」
加州「清光たちは家族だから怖くないって言ったんだ。俺それ聞いて嬉しかったよ。俺、この子の刀で良かったって。まだ半年しか過ごしてなかったのに、そう言ってもらえて」
黒田「うん」
加州「だからさ、俺、主が現世の学校に行きたいって言ったとき驚いたよ。それを機に演練にも行くようになってさ。どういう心境の変化？って聞いたら、もっと勉強して、賢くなりたいって言ったんだ。それに・・・」
黒田「それに？」
加州「俺たちと、一緒に現世でお喋りしたり、家族っぽいことしたかったんだって」
黒田「それ、本丸でもできることじゃん」
加州「うん。でもね、主はこの時代の人間なんだよ。やっぱり、現世でっていうのが、主には馴染みのあるものらしくて、いつも学校の行き帰りは笑顔なんだ。だからさ、たまに行き帰りの送り迎えが面倒だって思うことがあるかもだけど、主なりの甘えだから、受け入れてあげてくれないかな？」
黒田「勿論だよ」
先を歩いている主に目を向ける。
黒田「私は、福岡潘の代々の奥方の守り刀だった。今は、自分の力で主を守ることが出来る。まだ、自分の手で自分を振るうってどんな感覚かわかんないけど、嫌じゃないよ」
今は、己の意思で動くことが出来る。
もう、私は飾りだけの守り刀じゃない。
黒田「それが私の役目なら、全うするまで。私は、大切な人を守る強さがほしい」
加州「そっか。負けてられないなー」
黒田「加州は充分強そうだけど？」
加州「まだまだだよ。だって、まんばにいつも負けるんだもん。誰もまんばには勝てないよ」
黒田「それは手強そうだ」
主「くーちゃん、ついたよ」
太陽のように明るく笑う主。
この笑顔を守り抜きたいと思った。
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兼さんの耳飾り - 朝桐さん» これからも頑張っていきたいと思います！応援、ありがとうございます！ (12月3日 10時) (
レス) @page47 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 最新話、エモすぎです！！陰ながら応援しています。Fight！です！ (12月2日 7時) (レス) @page46 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年8月21日 21時
