審神者恐怖症の主 三 ページ34
主side
主「まんば・・・」
国広「主から手を離せ」
審神者「な、何よ。審神者に命令するなんて」
国広「手を離せと言っているんだ。離さないのなら、手を切り落とすぞ」
まんばが本気なことが伝わったらしい。
審神者は手を離す。
離された瞬間、まんばの元に駆け寄っていく。
国広「主！」
ギュッと、私を抱きしめるまんば。
国広「頬、どうしたんだ？」
主「・・・ぶたれた」
国広「人間は手入れでは治らないというのに・・・」
審神者「頬をぶたれたくらいで、大袈裟ね」
国広「あぁ。あんたが自分の刀たちにしたことに比べれば、大袈裟だろうな」
審神者「なっ！？」
そっと、私の耳を塞ぐまんば。
？？何も聞こえないよ？
しばらくして、審神者はガックリと膝から崩れ落ち、まんばは耳を塞ぐのをやめた。
主「まんば？」
国広「何でもない。帰って薬研に手当てしてもらおうな」
主「うん」
審神者「あんたのせいなんだから！！」
キッと私を睨み付ける審神者。
国広「違う。主のせいじゃない。気にするな」
主「・・・うん」
まんばは私を抱え、部屋から出ていった。
国広「なんで、あの女にぶたれたんだ？」
主「まんばを交換してって言われたから。嫌ですって言ったらぶたれた。・・・まんば」
国広「なんだ？」
主「私ね、約束守ったよ。ずっと隣にいるって」
国広「・・・俺を交換すると言っておけば、ぶたれるなんてことはなかったのに。主も物好きだな」
まんばは私を下ろして、しゃがんで、珍しく目を合わせて
国広「写しの俺でよければ、ずっと隣にいさせてくれ」
と言った。
主「もちろん！・・・あと、思ったこと言っていい？」
国広「なんだ？」
主「まんばの目、めっちゃ綺麗。宝石みたい」
国広「綺麗とか言うな！」
おしゃべりしてると、長谷部たちが見えてきた。
長谷部「主！？頬が赤いですよ！どうされたのです」
国広「あの本丸の審神者にぶたれていた」
長谷部「手を貸せ宗三」
宗三「まったく。帰ったら貴方のおやつ貰いますからね」
乱「二振りとも！気持ちはわかるけど、そんなことしたら主さんと一緒にいられなくなっちゃうよ！」
長谷部「くっ」
宗三「ちっ」
鯰尾「まぁまぁ。ぶたれちゃったとはいえ、主がもっと酷い怪我をしてなくて良かったです」
鶴丸「だな。帰ったら、光坊のおやつが待ってるぜ。元気出せ、主」
主「うん」
あの審神者の目が忘れられない。
それから私は、審神者に会うのが怖くなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
兼さんの耳飾り - 朝桐さん» これからも頑張っていきたいと思います！応援、ありがとうございます！ (12月3日 10時) (
レス) @page47 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 最新話、エモすぎです！！陰ながら応援しています。Fight！です！ (12月2日 7時) (レス) @page46 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年8月21日 21時
