再び現世へ ページ31
黒田side
乱たちが着替え終わり、皆で玄関に行く。
兄妹は、朝と違って髪までセットされていた。
太鼓鐘「まんばちゃん。珍しく大人しかったな」
国広「兄妹に、服などに関しては有識者にされるがままの方がいいと教えてもらったからな」
黒田「でもそうしたら疲れなかったでしょ？」
国広「そうだな」
乱「早く主さん迎えに行こうよ！主さんも、くーちゃんを着飾るの楽しみにしてるだろうから」
国広「あぁ。行くとするか」
私は今朝と同じように、本丸から現世へ向かった。
乱「とうちゃーく！」
京極「いつ見ても、人が多いですね」
加州「あーもー。また主絡まれてんじゃん」
あ、本当だ。
デカイ男の人たちに囲まれてる。
太鼓鐘「出番だぜ、まんばちゃん」
国広「あぁ」
兄妹は、自分より頭ひとつデカイ男の人たちから主を助けに行った。
主side
ウザい。
まんばたちを待ってる間にバカデカイ輩に絡まれてしまった。
男「いいじゃんちょっとくらい。別に怖いことしないから」
男「遊びに行こって言ってるだけなんだから」
男「大丈夫だってー。そんな未成年の子に手ぇ出すくらいバカじゃないし」
ナンパ相手に未成年選んでる時点でバカ確定してんじゃん。
主「あ」
ふと、輩たちの後ろから知ってる背丈の見慣れた金髪が見えた。
国広「すまない。遅くなったな」
黒ーい笑みを張り付けたまんばがやって来た。
国広「さ、行こうか」
私の肩をぐいっと自分の方に引き寄せるまんば。
主「うん」
こんなことされたら、キャーキャー言うような、そんな展開なんだろうが、生憎まんばを恋愛対象として見ていないので、「お兄ちゃんが来てくれた」としか思わない。
男たちから離れて数メートル。
パッと肩から手を離すまんば。
主「助けてくれてありがと。ね、ちゃんとくーちゃんつれてきてくれた？」
国広「あぁ」
黒田「おかえり。主！あ、まだ本丸に帰ってないけど」
ニコッと笑うくーちゃん。
天使！！！！
ひしっとハグをする。
主「うぅ。デカイ男たちに絡まれて怖かった」
国広「いつもそんなこと言ってないだろ」
黒田「まぁあの人たちデカかったし、無理もないよ」
ポンポンと頭を撫でてくれるくーちゃん。
主「優しい好き」
この二日でくーちゃんのことがめっちゃ大好きになって、かけがえのない存在になった。
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兼さんの耳飾り - 朝桐さん» これからも頑張っていきたいと思います！応援、ありがとうございます！ (12月3日 10時) (
レス) @page47 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 最新話、エモすぎです！！陰ながら応援しています。Fight！です！ (12月2日 7時) (レス) @page46 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年8月21日 21時
