寝れない ページ14
黒田side
主「そろそろお開きにしよっか」
時計を見ると十二時。
因みに短刀や脇差はもう寝ている。
日本号「夜はこれからだろぉー」
黒田「おいしゃんと主を一緒にせんと。いい子は寝とる時間なんよ」
主「くーちゃぁん、好き！すいとーよ！」
黒田「うん。私も、主のことすいとーよ」
日光「片付けを始めるか」
黒田「私も手伝うよ」
日光「お前はこの宴の主役だったのだ。お前は手伝わなくていい」
黒田「はーい」
日光は頑固なのでこれ以上言っても何も聞かない。
日光「わかったならいい。部屋に戻れ」
黒田「うん」
主「私も戻るね。みんなおやすみー」
あちこちからおやすみと聞こえる。
主の部屋の隣が国広部屋だった。
何故かと聞くと、
主「まんばが初期刀やったけん、自動的にかな」
と言われた。
主「おやすみ、くーちゃん」
黒田「うん。おやすみ」
取り敢えず寝間着に着替え、布団を敷いて中に入る。
因みに堀川の兄妹が布団を敷くのを手伝ってくれた。
黒田「・・・」
寝れないんだなこれが。
コロコロと寝返りを打つ。
寝れぬ。
兄妹を起こさないように、そっと部屋を出る。
黒田「わぁ・・・！」
空には綺麗な月が浮かんでいた。
国広「・・・兄妹？」
山伏「どうかしたのであるか？」
どうやら宴会の片付けは終わったらしい。
私、どれだけ寝ようとして寝れなかったんだろう・・・。
黒田「ちょっと、寝れなくてね」
国広「体が温くなると寝やすい筈だが・・・」
黒田「まぁ今日は初めてだし、寝るっていう感覚がわかんないのかも」
山伏「ふむ・・・」
国広「ちょっと待っててくれ。着替えてくる」
黒田「うん」
でも、今日の月は、寝るのが惜しいくらい綺麗な月だなぁ。
糸姫様は月を見上げるのがお好きだった。
長政は何であんなに素敵な人と離縁したんだろう。
馬鹿だなぁ・・・。
栄姫様も私を大切にしてくれたから文句は言わないけど。
国広「兄妹」
黒田「うん？」
国広「寝るぞ」
ちょっと離してあった布団がぴったりとくっつけられている。
黒田「え、何で？」
国広「言っただろ。体が温くなると寝やすい筈だと」
いつの間にか堀川の兄妹も起きている。
堀川「気づかなくてごめんね、兄妹」
黒田「ううん。気にしないで」
山伏「兄妹が真ん中であるぞ」
黒田「え、私が？」
国広「ほら、こい」
と、自分の布団に呼び込む兄妹。
布団は二枚しか敷かれてない。
これは兄妹と一緒に寝るしかなさそうだ。
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兼さんの耳飾り - 朝桐さん» これからも頑張っていきたいと思います！応援、ありがとうございます！ (12月3日 10時) (
レス) @page47 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 最新話、エモすぎです！！陰ながら応援しています。Fight！です！ (12月2日 7時) (レス) @page46 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年8月21日 21時
