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第四十六話 〈名前〉 ページ9

埋葬を終えて。

山を下ることになったが、善逸は正一を連れていくとごねた。


「正一君は強いんだ!!正一君に俺は守ってもらうんだ!」

「はぁぁ…」

「正一君は嫌がっているだろう!!」


炭治郎が綺麗に手刀を決めた。

それから、鴉が藤の花の香り袋を吐き出した。
鬼除けになるので、今後“稀血”の清は持ち歩けとのこと。
胃液みたいなものが付いていたので、緋音が拭ってやった。


「本当に、ありがとうございました。家までは自分たちで帰れます」

「気をつけて」


炭治郎たちの後ろで、伊之助が木に向かって頭突きしていたことは、見なかったことにして欲しい。



×××××××××



「サァ、ツイテ来イ、コノ私ニ!!カァァ」


伊之助が、炭治郎の鴉に石を蹴りつける。


「そうか。伊之助も山育ちなんだな」

「お前と一緒にすんなよ。俺には親も兄弟もいねぇぜ。
他の生き物との力比べだけが、俺の唯一の楽しみだ!!」

「そうか…そうか…」


同情からか、ほろりと涙ぐむ炭治郎。

伊之助は鬼殺隊の隊員と力比べをして刀を奪い、最終選別のことや、鬼の存在を聞き出した。
“育手”も介さない選別参加の後、鬼殺隊に入ったそうだ。
その隊員は不幸だと、心底思う。


「俺は必ず隙を見てお前に勝つぞ!!」

「俺は竈門 炭治郎だ!!」

「かまぼこ 権八郎!!お前に勝つ!!」

「誰なんだそれは!!」

「お前だ!!」

「違う人だ!!」

「竈門さん、諦めましょう…」

「はぁぁ、うっせ」

「お前らもだ、ひこね、綿ぬけ 紅子!!」

「俺は男だぁ!!つか、わ、た、ぬ、き、だ!!せめて性別は間違えんじゃねぇ!!」


随分賑やかな一行になった。
そんな仲間のことを、緋音はニコニコと見ていた。



××××××××

最後、びっくりするぐらい会話文ばっかりですね。
ごめんなさい……。

第四十七話 〈藤の花の家紋の家〉→←第四十五話 〈埋葬〉



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夢石榴(プロフ) - 星飼いさん» 久しぶりです。かわいい双子コンビ。書いてて楽しいです。頑張ります (2020年10月25日 20時) (レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)
星飼い(プロフ) - 久しぶりだ―!!嬉しい。やっぱ白黒ちゃん好きだなぁ。頑張って下さい! (2020年10月25日 20時) (レス) id: 95c1335c47 (このIDを非表示/違反報告)
夢石榴(プロフ) - みるくストロベリーさん» ありがとうございます!!面白いと言って頂けて嬉しいです!!頑張ります!! (2020年7月28日 16時) (レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)
みるくストロベリー - とっても面白い!!これからも頑張ってください、応援してます!! (2020年7月28日 6時) (レス) id: 9d5389f299 (このIDを非表示/違反報告)
夢石榴(プロフ) - 星飼いさん» アドバイスありがとうございます。なんか考えてた日々が懐かしい。頑張ります! (2020年6月27日 21時) (レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢石榴 | 作成日時:2020年2月15日 23時

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