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『ふぅ…これだけ離れれば大丈夫かな』
さっきみたいな事がないように一目に気をつけないと
「そうと決まればグラウンドへ行くぞ虎杖ー!!」
「負けたら今度は諦めてくれよな」
『ん?』
こそこそと校内を移動しながら呪力を探っていると廊下が少し騒がく感じ目を向けると見るからに体育教師だと思われる男性と三人組の生徒が教室から出てきた所だった
『っ!この呪力…特級呪物!?』
あの教師……ではなく三人組の方から感じる。あの三人のうちの誰かが呪物を持っているのは確か
『伏黒さんに連絡しないと』
急いで伏黒さんに"呪物を持っていると思われる生徒達を見つけました"とメールを送り彼らの後を追う
昇降口からグラウンドへ歩いていく中どんどん彼らの周りに人が寄っていき、かなりのギャラリーが集まった
こんなに人が沢山…一体なにが始まるの
「おい聞いたか?高木と虎杖が勝負するんだってよ!」
「マジで!?なにをかけて?」
「陸部に入るか入らないかだって」
えっそんなことでこんな騒ぎになるの!?
騒ぎの理由に驚きながらも伏黒さんにグラウンドにいるとメールを送ると"すぐ行く"と返ってきた
伏黒さんも此方に向かっているし、私は三人の誰が持っているか特定しないと
……もうちょっと近づいてみようかな
スッ
ガサガサッ
「ん?今、なにか揺れたような音が聞こえたような…」
「鳥じゃない?」
しばらく様子を伺っているとギャラリーに紛れてグラウンドを見回す伏黒さんが見えた
「(聖辺から呪物の気配がする奴を見つけたと連絡が来たが…ったく、聖辺は何処にいるんだ?いつも目立つのに全然見当たんねぇ)」
ブブッ
『(ん?伏黒さんから…)』
"今何処にいる"
『(えっと…)』
ブブッ
「("木の上"……ってはあ!?あいつ…マジか)」
なんか伏黒さんちょっと引いてる気がするが、とりあえず三人組の特徴を簡単にまとめて送信した
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作者名:ゆき姫2 | 作成日時:2020年10月27日 2時