193話 ページ1
炭治郎から私に目を向けた時透くんはじーっと此方を見てから首を傾げる
「…あれ君、僕と何処かで会ったことある…?」
『え…』
私達のこと覚えてないの?
「えっと…何処かで見た気がするんだよな…何処だったっけ?……ん?ねぇその箱変な感じがする。鬼の気配かな…何が入ってるの?それ…」
バシィ
「触るなッ」
時透くんが炭治郎に手を叩かれ私から視線が外れた隙に私は男の子を助ける
「……」
『大丈夫?』
「!(とられた…)」
「はっはなせよ!」
ドンッ
『あ…』
男の子は怯えた様子で私達から逃げようとする
「目が回っているだろう危ないよ」
「あっち行け!!だっ誰にも鍵は渡さない拷問されたって絶対に”あれ”はもう次で壊れる!」
「拷問の訓練受けてるの?大人だって殆ど耐えられないのに君は無理だよ。度を超えて頭が悪い子みたいだね」
男の子を見下したように視線を向け容赦ない言葉を吐く彼に眉を下げる
いくらなんでも子供相手に言い過ぎじゃ…
「壊れてるからって何?また作ったら?君がそうやってくだらないことをぐだぐだぐだぐだ言ってる間に何人死ぬと思ってるわけ?」
「!?」
「柱の邪魔をするっていうのはそういうことだよ。柱の時間と君たちの時間配分全く違う。少し考えればわかるよね?刀鍛冶は戦えない。人の命を救えない。武器を作るしか脳がないから」
そう言うと時透くんは手を前に出し「ほら、鍵」と男の子に迫った
「自分の立場を弁えて行動しなよ。赤ん坊じゃないんだから」
ガクガクと震える男の子を抱きしめる
それと同時に炭治郎がまたも時透くんの手を叩いた
パァン
「何してるの?」
「こう…何かこう…すごく嫌!!何だろう配慮なかぁ!?配慮が欠けていて残酷です!!」
「この程度が残酷?君…」
「正しいです!あなたの言ってることは概ね正しいんだろうけど!間違ってないんだろうけど!刀鍛冶は重要で大事な仕事です!剣士とは別の凄い技術を持った人達だ!」
「だって実際刀を打ってもらえなかったら俺たち何もできないですよね?剣士の刀鍛冶はお互いを必要としています。戦っているのはどちらも同じです。俺たちはそれぞれの場所で日々戦って__」
「悪いけど」
『!』
「くだらない話につき合ってる暇はないんだよね」
炭治郎の話を遮った時透くんはドンッと炭治郎の首に手刀をいれた
ドサッ
『炭治郎!!』
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ななの - とても面白くて最後まで読みました! 質問なんですが、月の呼吸は既に上弦の壱が使っていたような…? (2020年3月31日 9時) (レス) id: 6dcd13d9c1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 続き気になります!更新楽しみにしてます! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 面白いです!最高です!更新頑張ってください!! (2019年12月15日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁむ。(プロフ) - やっとここまで追い付きました!原作にきちんと沿っていてとても面白いです!!更新無理のない程度に頑張ってください!ちなみに私は無一郎と善逸と累が好きです。(同担拒否ならすみません。) (2019年12月4日 21時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫2(プロフ) - 、さん» 消すの忘れてました!教えてくれてありがとうございました (2019年11月22日 0時) (レス) id: 232f9af604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき姫2 | 作成日時:2019年11月21日 16時