町山交番の天使 ２ 【ハコヅメ】

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何で藤さんがいない時に…


山田さん、ガッツポーズしてる…


真白さんも笑顔で頷いてくれた…


やるしかない。


藤さんや真白さんなら、どうするか考えろ！


川合「…失礼します。町山交番の川合といいます。ここ、座るね」


女の子にしっかり寄り添え、川合。


頑張れ、川合。


川合「早速だけど、お名前は？」


「清水彩菜。」


川合「年齢は？」


「17」


川合「17歳か。どこか、ケガはしてない？」


「多分、してないと思います。」


川合「そっか。よかった。…それで、何されたの？」


「…え」


顔が一気に暗くなった…


川合「どんな事された？」


「えっと…。胸を触られて…」


川合「どう触られたの？どっちの胸だった？服の上から？それとも、」


「それ、言わなきゃダメですか？」


川合「あ…ごめんなさい。」


急に聞きすぎちゃったよね…


川合「じゃあ、被害に遭った場所はどの辺だったかな？」


「駅前のショッピングモールの裏。」


川合「どんな人だったか覚えてる？」


「普通のおじさん」


川合「…分かった。ちょっと待っててね。」


「あぁ、でも…何か、もう大丈夫かも。」


川合「え？」


「さっきまで、頭来てたけど、お姉さんに話したら収まっちゃいました。」


川合「ホントに？」


「はい」


・


藤「は〜い。これ、お土産」


川合「わ〜！ありがとうございます！」


『それ、私の分もあります？』


藤「何言ってんの。あるに決まってんじゃん」


『やった〜！』


川合「あ〜！このフルーツタルト、すっごい人気のカフェのやつ！」


『あ、ほんとだ。』


藤「あっ、そうなんだ。ってか、なんでA、そんなこと知ってんの？」


『あっ、なんか山田がこの間連れて行ってくれて。』


藤「へ〜。」


やっぱり、藤さんデートじゃん！！


藤「何？その顔」


川合「藤さん、ウソつきましたね。やっぱり、同期の女子会なんて行ってないですよね」


藤「何でそう思うの？」


川合「だって、このカフェ、カップルで行きたいお店ランキング第1位、女子を連れて行きたいお店ランキング第2位のお店ですよ。本当は男の人とデートだったんじゃないですか？」


藤「カフェくらい女子で行くわ」


藤さん照れてるのか〜？！


川合「いいんです、いいんです。分かりますよ。私が恋愛未経験で刺激強すぎるから、隠してくれてるんですよね。でも、私の推理間違ってないですよね？」


絶対間違ってない！…はず！！

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