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86. ページ2

「……ン、


…………ョン、



ヒョン!!!!!!!!」





酷い頭痛がする。


遠い場所から、
耳鳴りと共に自分を呼ぶ声がした。




「……っ、何だ………………?」






何かを飲まされた。




頭痛と吐き気、そして耳鳴りに耐えながら
脳がそう訴えかけてきた。



目を開けると、
ぼんやりとした視界の中に
テヒョンが見える。




テヒョンも頭を抑えていた。




「ユンギヒョンっ………………


ヌナ、ヌナが……………………!!!」





その言葉に、


頭痛も目眩も吹き飛んでいった。






「あいつ……………………!」





俺は部屋を飛び出して
あいつの部屋へ直行した。



真っ直ぐ歩いているつもりでも、

どうしても足がもつれて肩が壁にぶつかる。




「くそっ……」



手を壁に添えて体を支えながら、
Aがいた部屋を開ける。








もぬけの殻だった。









「どういうことだ テヒョン、
まさかナムジュンが」



「いや違う、
Aちゃんは自分でここを出ていったんだよ
俺たちに薬を飲ませたのもAちゃんだ!」




テヒョンが涙ぐみながら
俺にそう言う。



すると、









「ホソギヒョン……!!!!!!」







下の階から、
悲鳴のように仲間を呼ぶ声が聞こえた。







「どうした!!!!」


叫びながら俺たちは下の階へと降りた。




ホソクとナムジュンがいた部屋のドアが開いている。


そこへ駆け込むと、





「ヒョン、ヒョンお願い、
しっかりしてよヒョン!!!!」




部屋の真ん中で、
ホソクが胸を撃たれて倒れていた。




「どけジミン」





泣きながらホソクを揺するジミンをどかし、
呼吸や脈を確認する。





「……弱いがまだ脈はある
だけど20分以内に病院へ連れていかねぇと、」



「じゃあ早く病院に……!!」



ジミンはボロボロ泣きながら
俺の腕に縋った。



「……俺たちは、
警察側から完璧な犯罪者に仕立てあげられてる。

いま病院に駆け込んだら、


………………終わりだ」




「そんな…………!
じゃあどうやって……!!」




「お前、こいつを助けられないのか」


後ろから、
ソクジンがやってきた。



「医師免許持ってるんだろう
応急処置でいい。
ホソクを助けてくれ」


「俺のアジトには手術室どころか
それ専用の器具もないんだぞ」


「こんなこともあろうかと
君の部下を使って用意させといたよ」



ソクジンはふっと笑う。


「俺も手伝う。
急ごう」




.

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あいし(プロフ) - 続き超!気になる!! (2023年4月7日 17時) (レス) @page13 id: 6b1f97a560 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新嬉しいです😭😭😭ありがとうございます🙏 (2022年1月6日 21時) (レス) @page13 id: 14d58fc984 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - ありゃ、また更新ストップですか?(TT)気長に待ってます! (2020年12月17日 22時) (レス) id: 9d5fa108d2 (このIDを非表示/違反報告)
ジミカ(プロフ) - きゃー、更新ありがとうございます!めちゃ嬉しいです! (2020年8月12日 21時) (レス) id: 3cfa69081b (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - yka.さん» yka.さん、ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです(涙) 更新頑張ります! (2020年8月12日 3時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LILY | 作成日時:2020年8月10日 4時

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