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22. ページ22

「ジョングク、
ここが『CLUB Cypher』よ」



ミンユンギが経営に携わっていると噂のクラブ。

ここで、二週間ほど前に
キムテヒョンとよく似た人物の
目撃情報が出ている。



「昼間っからクラブですかー

昨日といい今日といい、
俺らハードスケジュールですね」

「地味な仕事よりはいいじゃない。
さ、行くわよ」


そう言って歩き出すと、
ジョングクがするりと手を繋いできた。



「……暑いんだけど」

「クラブに入るまでの距離だけでいいんで」


今日ずっと繋ぎたかったー
などとボヤいている彼は、


捜査をデートかなにかと勘違いしているのかしら。



でも
クラブの扉までつくと、
ジョングクはきちんと大人しく私から手を離した。




扉の前に立つボディガードに身分証明書を見せる



「警察のものだけど、ちょっといいかしら」



そう言って中に入ろうとすると、



「姉ちゃん、可愛い顔してんなぁ」



と、頬を撫でられ
その手を払い除けた瞬間、





ドンッ、と



鈍い音とともに、
腹部に激痛が走った。




「ヌナ!?
……おいてめぇ、何してんだよ!!!」



ジョングクが私の腹を殴った
ボディガードに掴みかかろうとする。



「こちとら深夜営業なんでね

警察だろうとなんだろうとお断りなんだよ
その綺麗な顔を踏みつけられたくなければ帰りな」



「っこほ、ジョングク、
いいから、」



ジョングクの足首を掴み、後ろに引き戻す。



ジョングクは舌打ちをしながら、
私の体を抱き起こしてくれた。



「強烈な、愛のパンチを、ありがとう
また改めて……っ、来させていただくわ」



話すだけで、痛い。

受け身も取らず、
あの巨体のこぶしを食らったのだ。


当たり前だろう。




「ヌナ、ちょっとだけ我慢してください」


ジョングクが私の膝裏に手を入れ、
お姫様抱っこをしてくれた。




「すぐ近くの公園までの辛抱なんで
お姫様抱っこなんて死んでも嫌だろうけど」


「……よく、わかってるじゃない」


「あいつ殺す」


「……私も、メタメタにしてやりたいわ」

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LILY(プロフ) - カナタさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、続編の方も宜しくお願いします!! (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます、続編の方で更新がんばります!! (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして!凄く面白いです!話の内容がしっかりしていて夢中で読みました!読んでる最中もドキドキが止まりません!続きが待ち遠しいです^^ 更新お待ちしてます! (2019年4月10日 14時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - 素敵な作品アリガトウございます、とても惹き込まれるお話なので、ぜひまた更新していただけたら嬉しいです! (2019年4月8日 19時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
しゃりり - 凄い続きが楽しみです!更新頑張ってください!!!待ってます! (2018年12月28日 0時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LILY | 作成日時:2018年6月10日 18時

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