冗談と分かれ道! ページ9
「人は見た目で判断しちゃいけない、ってコトだね」
太郎がバスに揺られつつ、頷いてしみじみと言う。
「今、振り返る?それ」
咲が呆れてそう言った。
そしてまた戻ってきて、ココナが言う裏路地へたどり着いた。
普段通らないし、通ろうとも思わない裏路地に入っていく。
「ひゃー、暗いなー」
「逆に聞きますが、あなたは裏路地がキラキラと光輝く豪邸の様な明るいゴージャス宮殿だとでも思ってたんですか?」
咲が意地悪くニヤニヤ笑いながら言う。
「思うか!そんなバカな事!て言うか、裏『路地』だぞ?宮殿じゃないんだぞ!」
太郎が言い返す。
「突っ込むポイントそこかよ」
レンが呆れる。
「あ、このポスター、ココナさんがシャーロット君が好きって言ってたネコカンのだわ」
モモカが、路地にかなり貼られているポスターを指差す。
「あっ、分かれ道!」
太郎が、分かれ道を唖然として見つめる。
「誰だよ!こんな分かれ道作った奴は!探し出して、この手で殴ってやる!!」
咲が、拳と拳を力強く合わせる。
咲の男勝りな頼もしい性格は、頼もしい反面、このように皆を呆れさせる事にも繋がるのだ。
「じゃあお前、この分かれ道作ったのが総理大臣とか天皇とかどっかの国の王とか大統領だったらどうする気だよ?」
レンがタチの悪い一言を言うが、咲は臆さない。
「殴るね!これまでの数百年、この分かれ道のせいで死んでいった人々の思いを背負って、この正義の鉄拳で…!」
だんだん訳の分からない事をわめき出した咲。
「サッちゃん、話がどんどん大きくなっていってるけど…」
モモカが苦笑する。
「こんな分かれ道のせいで死ぬって…しかも数百年かよ」
さすがの太郎も呆れる。
「マジかよ。天皇殴るとか死 刑だぜ?」
レンが咲を脅す。
「知らん!アタシが、世界の平和を願う人々の思いを…」
「マジで何言ってんだよ?さっきからお前が言ってる事で理解できた事といやあ、お前はこの分かれ道を作ったのが例え神だろうと殴るって事ぐらいだ。さぁ、どっちに行く?…って、悩む時間も勿体ないな。行こうぜ」
レンが普通に流し、ナゾ解明宣言をする。
「はぁ!?ちょっと待てよ!」
☆☆☆
シャーロットは左右どちらに行ったのだろう?
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ヒメアミ(プロフ) - 姫乃さん» 早速ありがとうございます…!!もう色々と嬉しすぎて何がなんだか…副幹部、手強いです!札神、楽しみにしていただけるなんて嬉しいです!ギャグ、自分でも笑える物を目指して書いているので面白いだなんて嬉しいです!笑ってくださったなんて… (2020年5月22日 14時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
姫乃 - 失礼します!更新したの早速読みましたー!相変わらず面白いです!!ログインしたら真っ先にお気に入り登録したいです!手強い副幹部にとうとう最終手段使っちゃうんですね!札神、楽しみです!ギャグも面白くて最高です!静かに笑いました!レンや咲の一言が…(笑) (2020年5月22日 13時) (レス) id: 776d4f88c7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - 姫乃さん» 妖札石探偵団を選んでくださるなんて…とてもとても嬉しいです!小説書いてて良かったなって思います!小説家になりたいのであなた様みたいな方がとても後押しになります!モモちゃんと水!ありがとうございます!私もその2人なんか好きです! (2020年5月21日 16時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - 姫乃さん» ありがとうございます!!凄く面白いだなんて!私などには勿体ない言葉です!文章力も謎解きも褒めていただけるとは…いえいえとんでもありませんよ!更新、なかなか出来ずすみません!…!?チーン←嬉しさのあまり逝去 星の数ほどあるオリジナル作品の中で (2020年5月21日 16時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
姫乃 - 失礼します!すっごく面白いです!!文章力も謎解きも凄いですね!もっと評価受けるべきだと思います!更新いつまでも待ってますので!今まで読んだオリジナルの中で一番好きです!!全員好きだけどモモちゃんと水がなんか好きです! (2020年5月21日 14時) (レス) id: 776d4f88c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒメアミ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HIMEHP/
作成日時:2020年2月17日 16時