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「みんなも言ってる通りさ、いい子ぶるのやめて欲しいんだけど
…というか、私がうざがってるの分かってんの?
分かってなかったら空気読めないやつだし
分かってたらそれはそれで最低だよね」

結萌の目が一瞬鋭くなった

「もう関わんのやめてくんない?
…本当、しつこいんだけど
他人が私に関わってこないで」

女子のグループが私たちをチラチラ見ながらコソコソと話している
結萌の顔をもう一度伺うと悲しそうでも怒っているようにも見えなかった
…ただ、酷く呆れたような表情をしていた
なんで、そんな顔…

「…そう…なら、私達は友達でもなかったってことなんだね」

「当たり前よ」

「私は友達だと思ってたけど
それは思い込みってことで良かったんだね
あんたは私のことを一瞬足りとも友達とは思ったことがなかったんだね?
本当にただのクラスメートの子と3週間も関わってたのに結局は私はただのクラスメートだったと」

「…何言ってるのかわかんないんだけど」

「簡単に言うとね
あんたは私のことを友達とは思ってなかったんだね」

…友達と思っていなかった
どう…なのだろうか

「…私は…」

言葉が続かなかった
…結萌は怒っている
手が震えている
…どうして?

「………っま…
此処で言いにくいなら着いてきて」

結萌は私の腕を引っ張り教室から出た
…何処に行くんだろうか
その疑問はぶつけれなかった
…ぶつけていいような雰囲気じゃなかった

❀.*・゚✿゜:。*

…彼女は任せてとは言った
だけど私は心配でたまらなかった
彼女は器用なクセして変なところで不器用になる
そんな時の彼女はつい口が悪くなってしまったりして相手を傷つけてしまうことも多い
…だけど それは本気では思っていないだなんいうことは
私が1番分かってるだろう

…彼女はあの子を傷つけてしまわないだろうか
…いや、人と関わる上で誰かを傷つけてしまうのは仕方がないこと
彼女のことなら直ぐに謝ると思う
あの子ならそんな彼女を心から許してくれるだろう

…私はあの子のことも心配だ
…だけどそれ以上に彼女のことが心配でたまらない
…1人でまた辛い思いをしていないだろうか…

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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時

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