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「此処…」
結萌に連れられてきたのは中庭
…私達が関わりをもった場所だ
「…私、今怒ってるんだけど」
ハッとし結萌と目を合わせると結萌は私を睨みつけていた
思わず 1歩後退る
「…私が…酷いこと言ったから…?」
結萌に問いかける
結萌は何も答えない
先程同様に私を睨みつけているだけだ
「さっき言った通り
…梨愛は私の事友達なんて思ってなかったことに怒ってるの」
…は、はぁ?
「私は結萌と友達になろうなんて言った覚えもないし結萌からその言葉を聞いた覚えもないんだけど」
流石にその理由は理不尽だろう
友達と勝手に決めつけたのはそっちなのに
なんで勝手に怒り出すのさ
「そうね、確かにそんな会話いままで1度もしたこと無かった」
だけどね、と結萌は私から目を逸らし
「友達なんてね自然に出来るものなんじゃないの?」
「それこそ結萌の感覚だし
そう思う人も確かにいるかもしれない
だけどそういう考えの人がいるということは少なくとも私のような友達になろうっていう会話をしてお互いが認めあってこその友達と思っている人がいるのも事実なの」
「…まぁ、人によって考えや視点は違うって言うしね
…確かにそれは私がおかしかったわ
ごめんなさい
でも、この件に関しては本当に怒ってるんだけどね
…でもまぁ、本題は少しばかり違うんだけど
これも梨愛からしたら私のおしつけなんだけどね」
結萌は私と目を合わせた
その時瞳はとても力強かった
「なんで私に頼ってくれないの?」
「…はい?」
「私は梨愛には結構甘えてたわよ愚痴とか沢山言ったし
悩み事の相談とか…いやまぁ…私が1人で喋ってるだけだったんだけどさ…一応、聞いてくれてたし」
「…へ?」
…なんだ、私が話を聞いてるってこと知ってたんだ
「それだけでも結構悩みは解消されたし
体もなんというか軽くなるわよねすーって…なんで笑うのさ…笑うとこじゃないからね…もう…
私的には他人に言葉をぶつけるのも相手を頼ってることと同じだと思うな
…けど、あんたはこの3週間何も自分のことを言わなかった
絶対に何か大きなものを背負ってるでしょうに
その半分も私に預けてくれなかった
それが本当意味わかんない」
…しどろもどろになってることにはふれないでおこうか
まぁ…結萌がいいたいのは
「つまり…頼ってほしいと」
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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時