Episode.49 - Book ページ12
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館内に入ると、あたりは背の高い本棚が沢山。
本棚は色とりどりな本で埋め尽くされ、まさに楽園と言うには充分だった。
思わず、感嘆の声が漏れ出てしまう程私の心を揺り動かしたものは、此れまであまりなかったと思う。
「…姉様」
本棚に見とれていると、鏡花が私を呼んだ。
「此の本、とって欲しい…背が、届かない」
「…はい、どうぞ」
「ありがとう。姉様も、本、選んで来て?私、此処で待ってるから」
「分かった。ありがとう」
私はもう少し奥の本棚へ向かった。
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「何に…しよう」
本の背表紙を指差しながら辿っていくと、ある一冊の本が私の目に留まった。
そして、スッと取り出す。
「…綺麗な表紙…!作者名、は…」
作者名は何故かかすれていて読めなかった。
試しに本をパラパラとめくって見ると、
其れはとても美しい文章で。思わず引き込まれた。
「此れにしよう。【高野聖】────」
本を大切に抱え、私は鏡花の元へ戻った。
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Book=本
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Asterisk.(プロフ) - 飛鳥さん» ありがとうございます!是非、お豆府を食べさせてあげて下さい!笑 (2018年11月4日 13時) (レス) id: 78945f1665 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - パート3も楽しみにしてます!これからも頑張ってください!…誕生日…橘堂の湯豆腐を食べさせてあげないと!!(←謎の使命感、そして只今金欠です!) (2018年11月4日 12時) (レス) id: 4fa29f4293 (このIDを非表示/違反報告)
Asterisk.(プロフ) - 長月冬麻さん» ありがとうございます!楽しみにしていて下さいね! (2018年11月4日 11時) (レス) id: 78945f1665 (このIDを非表示/違反報告)
Asterisk.(プロフ) - 柘榴さん» コメントありがとうございます!鏡花ちゃーん!柘榴さんが兎のクッキー焼いてくれるってー!!← (2018年11月4日 11時) (レス) id: 78945f1665 (このIDを非表示/違反報告)
長月冬麻(プロフ) - わー!続編楽しみです!!鏡花ちゃんの誕生日にPart2が終わるって、なんか、いいですねぇ…!!楽しく拝見されて頂いています。これからも頑張って下さい!! (2018年11月4日 11時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Aster. | 作成日時:2018年10月3日 23時