検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:197,212 hit

Episode.82 - Eye ページ7

_



その頃。



応接間の辺りでは、国木田、乱歩、谷崎、ナオミが情報処理に赴いていた。






その中、乱歩は一枚の書類に食い入る。
片手には、棒飴が握り締められていた。







「…九尾、ねぇ。内5人は引き渡したが、
早く残党兵を捕まえないと面倒な事になる。
ポートマフィアとの対立関係があるんだろう?」





乱歩は国木田にそう話しかけ、棒飴をぱく、と口に含んだ。


国木田は眼鏡を上げ直し、応答した。






「はい、乱歩さん。
もし捜査中にマフィアと出くわしでもすれば、衝突は免れません。
九尾はアジトを持たず、不定期に隠密行動をしています。
逸早く九尾の手掛かりを見つけ、軍警に引き渡さねば」







国木田は、“ 理想 ”と書かれた手帳を取り出し、予定がびっしりと書かれた頁にまた何かを書き込む。





ふう、とひとつ溜息をこぼしていた。



また乱歩は、新しく口を開いた。







「…Aって子。あの子さ、異能を持っている、って先程の取り調べで言ってたろう?

多分、その事については聞かない方ががいいと思うよ」





「…乱歩さん?…何かあるのでしょうか」






「深く考えるな。ただの僕の推理だ」






くるり、と乱歩は座っていた回転椅子を回し、後ろを向いた。
乱歩の目は、何故か哀しげな色をしていた。








遠方から扉が開く音がした。
其処には与謝野、太宰、Aの姿があった。








.







Eye=目









.

Episode.83 - Reception room→←Episode.81 - Kindness



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (251 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
815人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あやねっち - 更新楽しみです! (2020年6月21日 11時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
Aster.(プロフ) - 姫歌さん» 姫ちゃん!いえいえありがとう(*^ω^*)うふふふ、やったぜ。嬉しい…。 (2019年7月1日 17時) (レス) id: 2abe5b8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - 遅くなって御免!第三幕完結おめでとうございます!ボードでそのうち長ったらしい感想送ります (2019年6月30日 14時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)
Aster.(プロフ) - 奏さん» 奏さんありがとうございますー!おお!良いところを突いて来ましたね…?嬉しいです(*^ω^*) (2019年6月26日 15時) (レス) id: 2abe5b8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編楽しみにしてます!!!5/5…まさか、敦くんの夢主ちゃんの…?!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: ecccbd24aa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Aster. | 作成日時:2018年11月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。