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帰り道* ページ5
Aside
隆一君と付き合い始めてちょっと経ったある日。
私は帰る準備をしてた。
隆一「なぁ、朔田って家どっち側？」
A「へ？い、家？」
隆一「家や。」
A「どっち側？」
隆一「こっちが聞いてんのや。俺家正門側なんやけど、同じ方向やったら一緒ええかなって。」
A「正門側だけど。一緒に帰るの？」
隆一君と一緒に帰るなんて...すごく青春してるカップルみたい。
隆一「俺はそうしたいけど。」
A「隆一君、部活は？」
隆一「今日先生ら会議ある言ってたやろ。HR何聞いてたん。」
A「そっか...。」
隆一「俺と帰るの嫌なん？」
A「えっ、嫌じゃないよ。でも...」
隆一「でも？」
A「誰かに見られたりしない？」
隆一「見られて何が悪い。」
A「付き合ってるってバレちゃうよ？」
隆一「別に隠すつもりないけど？バレたらバレたでいいやん。」
A「嫌じゃないの？何か言われるかも...」
隆一君は同級生、他学年からも人気がある。
女子に何か言われるかもしれない。
隆一「言い返せばいいやん。恋人と帰って何が悪いって。」
A「まぁ、そうだけど...」
隆一「で、どうするん？一人で帰る？」
A「...一緒帰る。」
隆一「なら準備しな。待ってるから。」
二人きりって、緊張するなぁ。
何話したらいいんだろ。
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作者名：はま。 | 作成日時：2019年2月7日 0時
