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会いが一つ 誘拐 ページ29

そんなこんなで、昼食終わり。


ずっと乱歩さんが喋っていたよ。


とても可愛いかった。


そしてその話を頷きながら聞く福沢さん。


とても可愛いかった。


この二人、とても可愛い。


福「…午後は…何をするか…」


乱「いつも何してんの?」


「…特には…無いですね…」


「お話したり、ぼーっとしたり」


福「出掛けたりしないのか?」


「…いや、これ程暑いと何処にも行きたくないですよね」


乱「それは同意〜」


福「暑さに負けるな」


乱「社長が可笑しいんだよ〜」


と、寝っ転がった乱歩さん。


「乱歩さん、食べてすぐ横になってはダメですよ」


乱「うぅ〜」


床と乱歩さんの背中の間に手を潜り込ませ、乱歩さんを起こした。


そして、俺にもたれてきた。


乱「楽ちん〜」


「熱い…」


乱歩さんの子供体温が熱い…。


福「仕方ないな」


俺達に近付き、俺の斜め前に腰を下ろした福沢さんは、裾から扇子を取り出した。


そして、


パタパタパタパタ


乱「「おぉ…!!」」


冷たい風が流れる。


「涼しい…」ホワァ


乱「気持ち良い…」ホワァ


福「ははっ、そうか」


パタパタと扇ぎ続ける福沢さん。


流石に福沢さんにやられてるのは気が重い。


「福沢さん、扇子貸して下さい」


福「ん?」


頭にハテナを浮かべ、俺に扇子を渡してくれた福沢さん。


…こ、これが…福沢さんの扇子…。


…重みが……こりゃあお高いヤツだ…。


扇子を福沢さんに向ける。


パタパタパタパタ


福「!」


福沢さんの銀髪が、風に揺れる。


色っぽいね!


乱「僕にもやってよー!」


「歳上を敬ってるんですよ」


乱「僕も歳上じゃん!」


「…最年長を敬ってるんです」


乱「やってよー!」


福「構わん。やってやれ」


「…分かりました」


乱歩さんに向けて、扇子を扇ぐ。


俺にも少なからずの風が来た。


冷たい、涼しい風が。


気持ち良し。

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(プロフ) - 咲希さん» どうも,いか星人こと碧です←←← (2017年6月8日 20時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» おや、貴方も夢主に洗脳されましたね、いか星人。 (2017年6月8日 19時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さきいか食べながらこの小説を読んでいたことについて← (2017年6月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 咲希さん» 勉強終わってから見てみます (2017年6月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» この作品にの作者から、に書きました!それとツイートの方を見てくだされば分かると思います! (2017年6月6日 20時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奈佐 | 作成日時:2017年5月15日 0時

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