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愛が一つ ページ41

織『…A……』


ドアを開けると、Aが居た。


呆然と立っていて、足元には二枚の新しいシャツが落ちていた。


『…さ、さくのすけ、さ…ん…』


織『っ』


俺の名を口にすると、膝から崩れ落ちてしまった。


なんとか支え、ゆっくりと床に座らせた。


『作之助さん…今の、話……』


Aが、涙を溜めて、俺を見た。


織『…ごめんな…』


『っ!!』


『じゃあ…俺は、いつもっ、毎日……毎日作之助さんにっ…!!』


頭を抱えて髪を無造作に掴んだA。


『俺はっ、作之助さんの気持ちも知らずに毎日毎日っ…!!』


織『Aっ!』


『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ…ごめんなさいっ…!!』


織『A!!Aっ!!』


『っ!!』


Aの腕を掴んで、顔の前から退かした。


織『落ち着け!!ちゃんと俺の目を見るんだ!!』


『ぁ……、……』


両目からポロポロ大粒の涙を流し、唇を噛み締めている。


そんな姿でさえ、愛おしくてしょうがなかった。


その上、今こうなってるのは俺のせい。


俺のために泣き、謝り、頭の中をぐちゃぐちゃに混乱させている事が、嬉しくなった。


だが、嬉しいと思う反面、心から申し訳なくなった。


織『謝るのは、俺の方だ…っ』


Aの顔を見ていられなくなり、抱き締めた。


小刻みに震える体が、俺のした事を良く分からせた。

愛が一つ→←会いが一つ



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(プロフ) - 咲希さん» どっちもだ(キリッ) (2017年6月27日 3時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» どっちのだwww (2017年6月26日 23時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ショタの夢主めっちゃ見たい← (2017年6月26日 22時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 咲希さん» 大丈夫,僕もそんな咲希さん嫌いじゃないよ★← (2017年6月24日 22時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» おい、棒読みバレてるからな(ΦωΦ) (2017年6月24日 22時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奈佐 | 作成日時:2017年6月18日 18時

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